くらし Happiness Letter(コウノトリ便り) 第12回

■こうのとり伝説

鴻巣市の地名の由来の1つともされているコウノトリですが、皆さんは「こうのとり伝説」というお話はご存じでしょうか。
昔々、鴻巣の宮地に本宮というところがあり、そこに小さな祠が祀られていました。側には「神の木」と呼ばれる大きな木があって、村人はその木を「神様の木」として大切にしていました。
ところがその木はお供え物をしないと災いを起こすので人々は困っていました。
あるとき、1羽のコウノトリがやってきてその大木に巣を作って卵を産みました。すると、どこからか大きなヘビが出てきて、その卵を食べようとしました。
怒ったコウノトリは矢のように巣に舞い戻り、そのヘビと戦いになりました。そうして、ようやくヘビを追い払いました。
その後、この地には災いもなくなり平和な日々が続くようになりました。村人たちはコウノトリに感謝して、その木の下にお宮をつくり、コウノトリのお宮「鴻の宮」と名付け、この土地の守り神としました。
そしてこの地はいつのころからか、コウノトリが巣を掛けたとして「鴻巣」と呼ばれるようになりました。
こうのとり伝説はいかがでしたか。こうした伝説があって今の鴻巣市があると思うと、とても感慨深いものがありますね。これからも鴻巣市に平和な日々が続くように、コウノトリにとっても暮らしやすい街づくりを目指していきましょう。