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深谷市にゆかりがあり、市内外で活躍する個人や団体を紹介します。

◆2025年全国公募写真展『視点』ヤング部門で2年連続入選!
深谷商業高校3年 写真部部長 中村昂輝(なかむらいぶき)さん

○写真で伝える感動の瞬間
全国の20歳以下の若者から応募が集まる、日本の代表的な公募展であり、プロの道への登竜門の一つである『視点』のヤング部門。そこに中村さんの作品『やさしい時間』が見事、入選しました。本庄まつりを撮影した昨年の作品『祭魂炸裂(さいこんさくれつ)』に続き、2年連続の入選を果たした中村さんは、「部長としての責任感がある中、今年も賞を受賞できてうれしかったです。」と笑顔で喜びを語ってくれました。
中村さんが写真に興味を持ち始めたのは中学校1年生の頃。『きれいな景色や何かが起きる瞬間を写真に残しておきたい。』という思いから本格的に写真を始め、『高校生になったら写真部に入部して名を残したい!』と決めていたそうです。普段は風景を撮ることが多い中村さんですが、今回受賞した作品は、祖母の家の畑で妹たちが夕暮れ時にたたずむ一瞬を捉えた作品で、「良い写真が撮れると思い、頭より先に体が動いて感覚的に撮影しました。」といいます。顧問の並木先生は、「その『感覚』は、これまで数万枚もの写真を撮影して積み重ねてきた経験と知識に裏付けられたもので、決して偶然に撮れる写真ではありません。」といいます。
今後の活動や目標について、「高校を卒業するまで深谷商業高校写真部を引っ張っていきたいです。心に残る瞬間を写真に残し、たくさんの人に感動を届けることは使命だと感じているので、この先も写真を撮り続けたいです。」と話しながらカメラを構える中村さんの視線の先には、新たな景色が広がっています。

・入選した写真『やさしい時間』
6月6日(金)~13日(金)まで東京都美術館(上野公園内)に展示されます。