くらし コラム 未来へのリレー

入間市産ワインで地域を元気に!
貫井園
貫井 香織 さん

○プロフィール
採用コンサルティング会社、PR会社などの勤務を経て、家業の貫井園に就農。原木しいたけと狭山茶(緑茶)の生産から販売までを一貫して手掛け、現在はワイン用ぶどうの栽培にも取り組んでいる。
第10回さいたま輝き荻野吟子賞受賞

日ごろは市内でお茶としいたけの製造販売を行っています。新たに委託を受けた畑を使って、自分が好きなワイン用ぶどうに挑戦し、2016年に初めて苗を植えました。
入間市では周囲にぶどう栽培農家が少ないため、山梨県での講習や各地のワイナリーで研修を受けながらぶどう栽培の経験を積みました。雨や病気に悩まされつつ、今も工夫を重ねています。品種はピノ・ノワールとシャルドネで、最初は苗60本から始め、今では600本ほどに増えました。
そして2020年に初めて自園のぶどうでワインが誕生し、今年は約1,000本のワイン生産ができる予定です。現在醸造については新潟県のワイナリーに委託していますが、2027年秋の醸造開始を目指し、自園でのワイナリー設立に向けて準備を進めています。今は建物や設備の検討段階にあり、今後はぶどう栽培から醸造まで一貫して行える体制を整える予定です。
SNSを使って畑の様子や収穫予定を発信し、呼びかけた近隣のみなさんがボランティアとして収穫に参加してくれています。収穫時期には20~30人が集まる賑やかな収穫風景となっています。
将来的には収穫や醸造を通じて地域の人々と交流できる拠点になったらいいなと思っています。