- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県北本市
- 広報紙名 : 広報きたもと 令和7年10月号
『『オーラルフレイルとは』
提供::北足立歯科医師会
読者の皆様はフレイルという言葉をご存じでしょうか?最近は日本の高齢化に伴い、少しずつですが、聞くようになった言葉です。フレイルとは加齢や病気によって身体的、精神的に機能が徐々に衰えて、ストレス環境に対して弱くなっている状態の事をいいます。簡単にいえば健康な状態と介護の状態の間ともいえるかと思います。その中でお口の機能低下(滑舌低下、食べこぼし、むせなど)をオーラルフレイルと言われています。
お口は様々な機能を持っており、食べ物をかんで細かくし、胃腸への負担を和らげますし、他者との会話でも発音に重要な役割を持っております。お口の環境、機能が悪くなれば身体全体への影響も出ますし、病気にかかりやすくなるかと思います。また滑舌低下、口臭などが気になれば、他者とのコミュニケーションが減少していき、社会活動、身体活動の低下などに繋がり、全身的な身体機能に影響が出てくると言われております。
オーラルフレイルは歯周病やむし歯によって歯が減っていくことで段階的に引き起こされると考えられているため、定期的に歯科健診を受けることが大切と考えられており、これは高齢者だけではなく、若い世代の方にも言えることです。定期的に歯科健診を受けることで、自身のお口の状態を把握しておき、健全な状態を維持することが心身ともに健康に過ごしていけることに繋がるかと思いますので、これ読んだことを機に皆様がお口について考えるきっかけになればと思います。