- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県幸手市
- 広報紙名 : 広報さって 2025年(令和7年)11月号
こども家庭庁では、12月以降の冬期に発症しやすい傾向があることから毎年11月を乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策強化月間と定め、SIDSに対する社会的関心を喚起するため、発症率を低くするポイントなどの重点的な普及啓発活動を実施しています。
■SIDSとは
それまで大きな異常の兆しがないのに、乳幼児が睡眠中に亡くなってしまう原因不明の病気で、窒息などの事故とは異なります。生後2ヵ月から6ヵ月に多く、まれに1歳以上でも発症することがあります。
令和5年には48名の乳幼児がSIDSで亡くなり、乳児期の死亡原因の第5位となっています。
■SIDS予防の3つのポイント
(1)1歳になるまでは「あおむけ」に寝かせましょう
うつぶせ、あおむけのどちらの体勢でも起こっていますが、あおむけに寝かせたほうが発症率が低いことが研究でわかっています。SIDSの直接の原因ではありませんが、赤ちゃんが寝るマットレスなどは柔らかすぎない、枕やぬいぐるみを置かない、掛け布団を使用せず服装で温度調整するなど、睡眠環境を整えることで、SIDSとは異なる窒息事故も防ぐことができます。
(2)できるだけ母乳で育てましょう
母乳で育てられている赤ちゃんのほうが、SIDSの発症率が低いことがわかっています。無理のない範囲で母乳育児にトライしてみましょう。
(3)たばこはやめましょう
乳幼児の周囲で誰かがたばこを吸うことは、SIDSの発症率を高くすることがわかっています。SIDS以外にも、妊娠中の喫煙には(1)早産や低出生体重、(2)赤ちゃんの発育・発達の遅れ、(3)胎盤早期剝離など出産時のトラブルを引き起こすリスクがあります。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんの周囲での喫煙はやめましょう。
これらのことはいずれもSIDSの直接の原因ではありません。子育てに関し必要以上に不安を抱くことは避けましょう。3つのポイントを参考に、日頃の子育てを再確認していただき、あとはおおらかな気持ちで子育てをしましょう。何かあればいつでもご連絡ください。
■相談先
こども支援課 こども家庭センター【電話】42-8457
