- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鶴ヶ島市
- 広報紙名 : 広報つるがしま 令和7年6月号
■野菜摂取のすすめ[健康応援団No243]
皆さんは毎日野菜をどれくらい食べていますか?1日に摂りたい野菜の量の目安は、サラダのような生の状態であれば両手に3杯分、お浸しのように茹でてかさが小さくなっている状態であれば片手握りこぶしに5~6個分といわれています。
野菜などに含まれる食物繊維は、糖の小腸内での吸収を遅らせ、血糖値の急な上昇を抑えます。また、腸管からのコレステロールの吸収を妨げ、体外に排出されやすくします。便の排泄を促し腸内環境を整えます。野菜などに含まれるカリウムが摂りすぎたナトリウムを排出してくれるので、血圧の改善にもなります。野菜のビタミン類にはβカロチン、ビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用があり、動脈硬化の予防と改善にもなります。
野菜はできるだけ毎食食べることをおすすめします。時間がないときのために、生ですぐに食べられる野菜(トマトやサニーレタス、ベビーリーフなど)、冷凍食品の野菜(ブロッコリーや小松菜、ほうれん草など)をストックしておくと便利です。時間があるときは、ブロッコリーやキャベツなどを茹でておいたり、野菜たっぷりの汁物などを作り置きしておくことも、よいでしょう。旬の野菜は栄養価も高く、おすすめです。積極的に摂りましょう。
女子栄養大学栄養クリニック 管理栄養士 川本尚子(かわもとなおこ)