くらし ≪特集≫本と人がふれあうひととき「地域文庫」を楽しもう(1)

ふじみ野市には、2つの図書館と1つの分室、4つの地域文庫があり、本の貸し出しなどを行っています。図書館では読書や調べものができ、親子で読み聞かせを楽しむ「おはなしのへや」もあります。また、おはなし会や映画会などの楽しいイベントや、学びを育む各種講座も開催しています。今回は、長年地域に愛され、本と気軽に触れ合える「地域文庫」の魅力を紹介します。

◆地域文庫の魅力 本と人がつながる温かい場所
地域文庫は、大井図書館が開館するより前の昭和46(1971)年に生まれ、多いときには8つの文庫を開設していました。行政が場所と本を提供し、地域のお母さん達に運営をお願いしたことが始まりです。現在も大井図書館と連携しながら、4つの文庫が活動しています。発足以来、多くのボランティアの皆さんに協力していただき、長きにわたり、地域の子どもたちの読書活動を支えてきました。地域文庫で育った子が親になり、自身の子どもを連れてまた足を運び、そのままボランティアとして活動してくれる人もいるほど、地域に深く根付いています。
アットホームな雰囲気の中で、くつろいで本に親しみ、時には新たな友人ができることも。また、子どもだけでなくお父さん、お母さんにとっても、忙しい毎日の中でほっと一息つける場所にもなっています。
地域文庫は、子どもや大人の居場所づくりや人々のつながりを生む地域コミュニティの拠点としても、重要な役割を果たしています。
各文庫では本を読む楽しさを伝えるための工夫を凝らしながら、本の貸し出しや、季節のお楽しみ会などを行っています。ぜひ、気軽にお越しください。

◆地域文庫に行ってみよう
▽江川文庫(江川会館)
江川会館には文庫の部屋があります。本や絵本、紙芝居がたくさんあり、子育てをしているお母さんたちの憩いの場になっています。絵本を借りるだけでなく、折り紙やお手玉で遊ぶなど、広い畳の部屋でのびのびとお父さんお母さんと赤ちゃんや小学生が過ごしています。毎年7月に開催している「えがわぶんこまつり」では、子どもたちが絵本の読み聞かせや工作などを楽しんでいます。

▽こばと文庫(鶴ケ岡会館)
鶴ケ岡コミュニティセンター1階にある鶴ケ岡会館に文庫の部屋があります。赤ちゃんから小学生、中学生が楽しめる絵本、紙芝居、面白い本がたくさんあって、誰でも借りられます。来館してシールを集めるとお楽しみのプレゼントもあります。毎年11月に16ミリ映画の上映や読み聞かせのイベントをしています。本を選んだり、おしゃべりしに、皆さんで遊びに来てください。

▽たけのこ文庫(緑ケ丘会館)
子どもたちの憩いの場所となるよう活動しています。小学生や小さなお友達、大人も本を読んだり、お絵描き、折り紙をしたり、おしゃべりしたり。絵本や、小学生対象のシリーズ本が多くあり、畳の部屋でくつろぎながら楽しんでいます。12月の最後の文庫の日には、毎年お楽しみ会を開催しています。読み聞かせや人形劇、工作などをして、楽しい時間を過ごしています。興味のある方は、ぜひ覗いてみて下さい。

▽つつじ文庫(大井会館)
弁天の森の近くの大井会館に、小学校低学年のお子さんや幼児を連れたお父さん、お母さんが来て、本を借りたり、折り紙教室、紙芝居、おしゃべりをしたりして楽しんでいます。絵本や幼児向けの読み物のほか、シリーズ物、子ども向け料理本、昆虫、化学の本や古い本もあります。読み聞かせのアドバイスをしたり、12月頃にはお楽しみ会を兼ねたお遊び会を開催しています。遊びに来るだけでも大歓迎です。

◆ぶんこのつどい
1年に1回大井図書館に4つの地域文庫が集まって「ぶんこのつどい」を開催しています。今年は5月24日(土)に開催し、子どもから大人まで多くの人が参加して、読み聞かせや影絵、人形劇などを楽しみました。