子育て 未来の学校のカタチ

「三芳町小中学校再編計画」を策定

■はじめに…
近年、少子高齢化の流れから、学校の小規模化が進んでいます。少子化の見通しや施設の老朽化などを踏まえ、望ましい教育環境の整備が必要となっています。そこで、町では、外部識者による学校再編検討委員会からの「適正規模適正配置の報告書」を受けて「適正規模適正配置基本方針」を策定。この方針を基に、学校再編等審議会で計11回にわたって審議を重ね、「三芳町立小中学校の再編について(答申)」やアンケート調査、意見聴取会等での意見を踏まえ「三芳町小中学校再編計画」を策定しました。

◆POINT01
学校再編に期待される効果
小規模校を解消することで見出せる可能性
・人間関係の固定化の解消・クラス替えが可能に
・男女比のバランス改善・多様な種目や形態での集団活動の充実(体育・音楽・学校行事など)
・クラブ活動や委員会活動など、児童生徒の興味関心に応じた活動の場の確保
・協働的な学習が充実し、多くの意見や考え方に触れ多面的に物事を考えられる
・児童生徒から多様な発言を引き出して授業展開ができる
・習熟度別学習(教科担任制)など、多様な指導形態をとりやすい

○TOPICS
児童生徒数に合わせた教育環境整備
三芳町の小中学校の児童生徒数は減少しています。児童生徒数の推移を見ていくと、学校が多く建築された昭和50年代にピークを迎え、令和5年にはピーク時の約半分になっています。また、児童生徒数の将来推計では、2020年~2060年でおよそ半減すると見込まれています。このような状況や学校施設の老朽化などを踏まえ、限りある財源の中での教育環境整備が必要です。

◆POINT02
三芳小と上富小の今とこれから
令和10年4月1日に上富小学校を三芳小学校に統合します。上富小学校は、令和7年4月時点で全校児童数90人、令和11年度の入学予定者が5人の見込みです。また、上富地区はほぼ全域が市街化調整区域であり、今後の人口増・児童増が見込まれにくい状況です。上富小学校・三芳小学校ともに、今後も児童数が減り続けていくと見込まれるため、再編を進めていく必要があります。
・令和10年4月1日に上富小学校を三芳小学校に統合する
・通学方法はスクールバス・徒歩
・再編の検討事項は学校準備委員会で協議する

R7・11年 三芳小・上富小の児童数の推移
(令和7年4月現在の児童数で推計)

◆VOICE
上富小・三芳小の未来に向けて皆さんの意見を聞いています
~子どもたち・保護者からの意見と対応~
学校再編を進めるにあたって、児童・保護者・地域住民の皆さんから、たくさんの意見をいただきました。それを踏まえ、子どもたちが笑顔で過ごせる学校について考えていきます。

○学校までの道が長くて大変そう…
遠距離の児童向けにスクールバスを運行し、安全に通学できるようにします。

○新しい学校になじめるかな?
相互の学校や保護者の交流、心理士による相談体制の充実などで心をケアします。

○学習環境の変化が心配です。
統合で教員数が増加。習熟度別指導や教科担任制を導入し、サポートします。

○新しい友達できるかな?
学童保育室や放課後子ども教室など、子どもたちが交流できる居場所を提供します。

○みんなと仲良くなれる行事はある?
お互いの学校の良さを生かした教育活動をみんなで考えていきます。

○新しい学用品の提供は?
保護者に多大な経済的負担がないように配慮し、早めの周知をします。

◆POINT03
他の学校の再編はどうなる?
他の学校は、比較的緩やかな児童生徒数減少が見込まれることなどから、今後の推移を把握しながら、竹間沢小学校と唐沢小学校は令和10年度、町立3中学校は令和12年度以降に「(仮称)再編に関する検討委員会」を立ち上げ、検討を進めます。

○CHECK
三芳町立学校設置条例の一部改正について(素案)への意見募集
上富小学校を三芳小学校に統合するため、三芳町立学校設置条例の一部を改正しようとするものです。「三芳町立学校設置条例の一部改正について(素案)」についての意見を募るパブリックコメントを実施しています。

対象:町内在住・在学・在勤者・本計画の利害関係者
応募方法:10/1(水)~30(木)に上記コード(本紙参照)か、様式(学校教育課・町HPで入手)を学校教育課窓口・FAX・郵送で提出。

問合せ:学校教育課
【電話】内線524【FAX】274-1056