くらし 令和8年 新年のご挨拶

毛呂山町長
井上 健次

令和8年、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。町民皆様におかれましてはご家族お揃いで、新しい年をお迎えのこととお喜びを申し上げます。
「昭和の合併」と呼ばれた全国的な市町村の統合によって、本町も昭和30年4月1日に毛呂山町と川角村が合併し、昨年は合併から70周年を記念する年となり、令和7年2月8日には「合併70周年記念式典」を多くの町民皆様とともにお祝いすることができました。
合併より71年目を迎えた毛呂山町は、「みんなでつくる 住みやすいまち 住み続けたいまち もろやま」を町の将来像として、第六次毛呂山町総合振興計画を策定することができました。
少子高齢化の中、毛呂山町においても高齢化率(65歳以上の人口比率)は36.3%となり、人口減少対策は喫緊の課題となっている今、「毛呂山町に住みたい」「毛呂山町に住み続けたい」と思ってもらえるまちづくりを町民皆様とともに目指すことをスローガンに表現させていただきました。
また、リーディングプロジェクト(総合振興計画全体の中心的な役割・取り組み)として、(1)少子化対策プロジェクト、(2)未来を担う子ども育成プロジェクト、(3)健幸づくりプロジェクト、という3本の柱をテーマに、町の課題解決を図るとともに、基本計画の達成を目指していくものです。

(1)少子化対策プロジェクトでは、結婚や出産など包括的な取り組みを進め、若い世代の希望を叶える施策や総合的な子育て支援を図り、子育て支援センターやファミリーサポート事業に加え、新たに「こども家庭センター」設置により少子化対策に幾重にも対応できる体制を整えました。

(2)未来を担う子ども育成プロジェクトでは、未来の子どもたちの健やかな成長を支え、小中一貫教育をはじめとする連携した学習指導により基礎学力向上を図るとともに、町長就任時すぐに取り組んだ医療費窓口払い廃止から始まり、高校生までの医療費補助拡大、小中学校給食費無償化、保育所等給食費無償化、第2子以降保育料無償化、修学旅行費補助、国内・海外交流事業など、県内では1番と言える子育て支援を実現することができました。

(3)健幸づくりプロジェクトでは、従来のゆずっこ元気体操に加え、ウォーキングを軸とした健康増進事業に対して、埼玉医科大学グループの絶大なる協力をいただき、全ての町民が心身ともに健やかに暮らせるまちづくりを目指しております。日々の生活習慣の中に、ウォーキングが生活の一部となるような環境を整え、健康寿命の延伸を目標(男性19・04歳、女性20・98歳)に介護予防への効果を図って参ります。

地域コミュニティの醸成と防災施策
令和2年、世界を震撼させた新型コロナウイルス感染拡大から、その後の3年間というコロナ対策によって社会は大きく後退し、特に地域コミュニティが希薄となったことは否めないものです。各行政区の地域コミュニティの醸成がなければ町の発展は有り得ません。町では令和7年度の予算に各行政区での祭り事は元より、新たな取り組みなどに対して使いやすい補助金を用意し、コロナ禍以前のような地域コミュニティの醸成に役立てていただくことといたしました。
町民皆様の生命と財産を守ることが我々の第一の使命です。防災施策では、災害時の避難所となる小中学校のすべての体育館にエアコン設置を完了、令和7年度は総合公園体育館ならびに中央公民館講堂にエアコンを設置することができ、併せて災害用トイレトラックを配備することもできました。
起こりうる災害に対して、町民を守る備えを最優先に整備できた自治体は、県内市町村においても毛呂山町のみであり、多くの予算にご理解をいただいてきた町民の代表たる議会に敬意と感謝を表するものです。特に、地球温暖化による近年の水害は、今までの想定をはるかに超える事態を招いており、危惧される南海トラフ地震やいつ発生するかわからない直下型地震に備えるためにも、自助・共助・公助という防災用語に「ご近所」という「もしもの時に、隣近所が声をかけあってお互いに助け合える」という災害に強いまちづくりを目指していけるようにお願いを申し上げます。
なお、現在古代ハスの繋がりから行田市との災害協定を進めておりますが、今後も災害時に助け合える災害協定については、全国の市町村を視野に進めてまいる所存です。

順調企業誘致・企業進出
町長に就任して間もなく、旭台地区に第一実業株式会社という産業機械の開発を手がける大手企業の進出があり、昨年度「最先端の液体培養法で生産したインビトロ苗(ウイルスフリー)の開発」に成功し、令和6年度「埼玉農業大賞」を受賞されました。
今回の第一実業株式会社の開発は、日本のみならず世界における種苗(しゅびょう)関係企業・団体にも大きな影響をもたらすものであり、毛呂山町としても誇りとするところです。
このように優良な企業の誘致を進めてまいりましたが、現在、川角地区に冷凍食品の大手物流企業の建設工事が進められており、13年前の第一実業株式会社の進出から数えると15社を超えるまでとなりました。
毛呂山町における企業進出は県内においても特異的状況であり、町の税財源の確保と働く場としてこれからも企業誘致に努めてまいる所存です。

物価高騰対策
押し寄せる物価高騰によって町民皆様の日々の生活は今までに無い苦しい状況ですが、国による「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」が昨年12月に全国の自治体に交付されることとなりました。
近隣市町の中でも毛呂山町はいち早く議会に諮ることができ、すみやかに町民皆様に対して物価高騰への対処ができるようにと努めましたが、特に高齢者の皆様への支援に重点をおくことができたものと自負しております。
結びに、令和8年が町民皆様にとってご健勝でご多幸となる年となりますようご祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。