子育て 第29回子ども議会(1)

8月1日、毛呂山町役場議場(ぎじょう)で、第29回子ども議会を開催しました。町立4小学校の6年生を代表する14人の議員が、子ども議長の福田唯乃(ゆいの)さんの進行で一般質問を行いました。今年はどんな内容だったのでしょうか。子ども議員たちの質問を、ぜひご覧ください。

■子ども議会の様子は、ケーブルテレビで放送予定です。
◇毛呂山中央テレビ共聴組合
9月12日(金)~9月18日(木) 午前10時 正午 午後2時 4時 6時 8時 10時

◇ゆずの里ケーブルテレビ
11月16日(日)~11月22日(土) 午前10時 午後7時

■光山小学校 福田 唯乃 議長

■毛呂山小学校 清水 椛稟(かりん) 議員
◇小さな命と、つながる毛呂山小学校
毛呂山小学校の使われていないウサギ小屋と鳥小屋をきれいにして、小さな動物園を作ることを提案します。種類はヤギや羊、ウサギ、モルモットなど、小さな子どもでも触れ合える動物がいいと思います。世話は大変ですが、命の大切さを学べます。エサ代は地域の人に寄付をお願いしたり、食べられるけど捨ててしまうような野菜をもらえば、フードロスも少し減らせます。こうして地域の人と繋がって、誰もが笑顔でいられる場所になると思います。

◇答弁
地域の方と協力して小さな動物園を作ることで、命の大切さを実感でき、交流が生まれる場にもなります。また、エサは捨てる野菜を用いることで環境に優しい取組にもなります。今回のご意見を参考に、学校施設の利用について検討します。

■川角小学校 長谷川 菜波 議員
◇自分の時間をつくりたい!~学校の日課について~
授業や休み時間が長く、学校が終わる時間が遅いことに困っています。日が短い冬は、4時半のチャイムですぐに帰らなければならず、外で遊ぶ時間も少ないです。授業や休み時間を1分ずつ短くしたり、朝の会・帰りの会をテキパキと進め、学校が終わる時間を早めれば、早く家に帰って友達や家族と交流したり、趣味の時間に使ったりできて、もっと充実した毎日になると思います。また先生たちの帰る時間も早められるかもしれません。

◇答弁
これまでの日課を見直し、自分の時間が増えることで、友達・家族との交流、趣味の時間、地域での活動等、学校だけでは学べない様々な体験ができ、より充実したものに変えられるのではないかと思います。今後検討してまいります。

■泉野小学校 平野 千翔(かずま) 議員
◇毛呂山町にブランド野菜を
毛呂山町には最古の柚子がありますが、生産量では高知県に負けているので、他県の人からはあまり柚子の印象がありません。毛呂山町が有名になるために、4月~6月は「新玉ねぎ」、6月~9月は「オクラ」、秋~冬は「かぼちゃ」を作ると良いと思います。季節に合った旬の食材を作ったり、毛呂山だけの新しい品種を作ることで、毛呂山町はより有名で賑やかになると思います。

◇答弁
ご提案の野菜は、町の気候に合った栽培しやすい作物です。オクラは栄養価が高く和え物やてんぷらにして、新玉ねぎはみずみずしいサラダにして、かぼちゃは煮物や蒸し物にして美味しく食べられます。今後はブランド野菜の可能性についてしっかりと話し合っていきたいと思います。

■毛呂山小学校 堀江 美宇 議員
◇楽しくて人気な毛呂山町に
私は他の地域の人や他の県の人に、ポスターやパンフレットを使って毛呂山町を知ってもらうことを提案します。「流鏑馬」「鎌倉街道」「獅子舞」「スポーツ大会」などのイベント、ゆずを使ったお菓子やジュース、自然豊かなところをポスターにのせれば、楽しそうな町の様子が伝わると思います。他の県からお客さんが来てくれれば、お店がにぎやかになるし、私たちももっと毛呂山町のことが好きになります。

◇答弁
町の美しい風景やイベント時の楽しそうな様子をポスターやパンフレットに掲載し、ホームページやSNSでは、画像や映像を発信します。また、テレビや新聞等でも取り上げられるよう、マスコミに向けても積極的に町の情報を発信していきます。

■川角小学校 宇田川 敬太 議員
◇使わなくなった学校の活用のしかた
毛呂山町には遊べる場所が少なく、家の中でゲームや本ばかり読んで、目が悪くなってしまうと思います。体を動かさなくなり健康にも悪いです。また毛呂山町では高齢者との交流も少ないと思います。だから私は使わなくなった校舎で小学生と高齢者が一緒に話したり、けん玉やお手玉などの昔の遊びを遊んだりできる憩いの場をつくることを提案します。高齢者の方が来やすいようにバスを出します。地元のお店と協力して野菜や駄菓子を売っても面白いと思います。

◇答弁
子どもと高齢者が抱える課題を解決するため、使わなくなった小学校に両者が交流できる場所をつくるという提案は、多くの方の共感を得られると思います。実現に向け、多くの方のご意見もいただきながら、みんなに親しまれる場所となるよう取り組みます。

※「宇田川」の「宇」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

■光山小学校 今泉 千愛(ちあ) 議員
◇勉強ができ、様々な世代が集まれる場所
光山小が廃校になった場合、多世代が勉強や習い事の練習の場として利用できる学びの場にすると良いと思います。同級生で勉強を教えあったり、また違う年齢の人とも交流することで、視野が広がり、様々な価値観を知ることができます。夏の暑い日の遊び場にもなります。校庭ではスポーツ活動が行えます。このように活用すれば、学校が持っていた教育の場としての役割を引き継ぎ、地域のつながりがより強く、さらに進化させられるのではないでしょうか。

◇答弁
様々な世代が一緒に過ごすスペースがあると、交流の場が広がり、学びも深まり、貴重な経験ができると思います。また大人は学校での経験を懐かしく思い出しながら過ごせます。このご意見を参考に、使用しなくなる学校施設の利用について検討します。