- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県小鹿野町
- 広報紙名 : 広報おがの 令和7年6月号
■第75回全国植樹祭が開催される
去る5月25日(日)、第75回全国植樹祭がメイン会場を秩父ミューズパークとして、天皇陛下をお迎えし盛大に開催されました。
埼玉県での開催は、今から66年前の昭和34年(1959年)に寄居町金尾山で第10回大会が「林種転換」を大会テーマに開催されて以来2回目となります。
第75回大会のテーマは「人・森・川つなげ未来へ彩の国」で、開催理念は豊かな川で繋がる山村と都市が、協力して森林・みどりを共有財産として守り育て、元気な姿で未来の子どもたちへ繋いでいくことなどです。
共催者である大野元裕埼玉県知事は、木を植えて森を育てる時代から成長した木を活用する時代へ移り変わったといえる中で、今回の全国植樹祭を契機に木材を積極的に利用していく「活樹(かつじゅ)」に取り組むことが今後益々重要になってくることを述べられています。
私も大野県知事の考え方に共鳴するひとりですが、小鹿野町では全国植樹祭が埼玉県での開催が決定する前から、町有林の間伐材を活用した役場庁舎の建設を進め2年前には完成し、国産木材利用の先駆けとなる公共建築として評価を受けております。これからも国産材の利活用の推進に向けて、国等に積極的に働きかけてまいりたいと存じます。
さて大会当日は、県内外から約3500人の参加者が記念植樹を行い、式典は3部構成で、第1部がプロローグで清野和彦秩父市長が歓迎のご挨拶を申し上げ、大会テーマの「人・森・川のつながり」にフォーカスした県民パフォーマンス(プロローグアトラクション)や感謝状贈呈が行われました。第2部が記念式典で天皇陛下ご臨席のもと、主催者であり、大会会長である衆議院議長の額賀福志郎様、埼玉県知事の大野元裕様が挨拶を行い、天皇陛下のおことばを賜り、天皇陛下のお手植え、お手播き、国土緑化功労者表彰等の各種表彰、大会宣言、次期開催県へのリレーセレモニーなどが行われました。この表彰者には小鹿野町から福島弘文様(前小鹿野町長)、加藤佳英様(秩父もみじ)、有限会社森林スマイル企画様、あじさい公園記念植樹祭様が含まれています。第3部がエピローグで私から感謝の挨拶を申し上げ、エピローグアトラクションが繰り広げられ、フィナーレを迎えました。なお、プロローグなどのナビゲーターは秩父市出身の落語家林家たい平様が務められ会場を盛り上げていただきました。
また、おもてなし広場のステージでは、小鹿野子ども歌舞伎の歌舞伎が披露され、更に天皇陛下が記念式典の前にご休憩された秩父神社では、小鹿野子ども歌舞伎の口上や秩父夜祭の屋台笠鉾を天皇陛下がご覧いただきました。
この大会が秩父ミューズパークで開催されたことは大変嬉しいことであり、小鹿野町の歴史に残る慶事になったと思います。大会開催にご協力賜りました多くの皆様に感謝と御礼を申し上げます。
なお、6月14日(土)には、第75回全国植樹祭アフターイベントとして竹田恒泰氏をお招きし、講演会を開催いたします。ぜひご参加ください。
小鹿野町長 森 真太郎