文化 かみかわの歴史・発見!

◆第51回 展示資料紹介(9) 黒曜石
多目的交流施設の文化財展示室に「黒曜石」が展示されているのをご存知ですか。黒曜石は、マグマが急激に冷えて固まることで生まれる黒く輝く石です。ガラス質でツヤを持つことから天然ガラスとも呼ばれ、縄文時代を代表する素材のひとつでもあります。
日本列島に鉄器が伝わるまでの旧石器時代から縄文時代にかけて、黒曜石は様々な道具の主な材料でした。旧石器時代にはナイフ形石器や槍先、縄文時代には石鏃(せきぞく)の材料によく使われました。日本列島における主な黒曜石の産地は、北海道や長野県、東京都の神津島などで、神川に住んでいた縄文人もこの石を求め遠く離れた産地まで旅をしたと考えられます。
黒曜石は産地ごとに成分が異なるため、調査すると産地を特定することができます。これは旧石器・縄文時代のモノとヒトの動きを読み解く手がかりになります。残念ながら展示している黒曜石は寄贈品のため産地はわかっていません。
町内の遺跡からも黒曜石で作られたナイフ形石器や石鏃が出土しています。今から数千年前、神川の地でも、この黒く輝く石が人々の暮らしを支えていたことがうかがえます。

問合せ:生涯学習課 文化財担当
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