くらし 知事メッセージ 県民の皆さまへ

千葉県で初めて女性の副知事が誕生しました。
私の1期目を副知事として支えてくれた穴澤幸男(あなざわゆきお)副知事が任期満了で退任され、新たに高梨(たかなし)みちえさんが副知事に就任しています。高梨さんは健康福祉部長、総務部長などを歴任し、新型コロナウイルス感染症対策に当たるなど、危機管理や県政全般の経験を有しており、適任と判断しました。
また、教育長は杉野可愛(すぎのかあい)さん、県警本部長は青山彩子(あおやまあやこ)さんと、いずれも女性です。課長級以上の女性幹部職員は、私が就任した令和3年時点の36人に対し、今年4月時点では55人と大幅に増加するなど、多くの女性職員が県庁内で活躍しています。

もちろん、登用にあたっては男女の区別なく、それぞれの職にふさわしい能力・適性を備えた職員の登用の結果です。
今は行政の多くの分野で女性の幹部職員が少ないため、「女性活躍」が重要なテーマとなっていますが、保育士や看護師など、男性が少数派の職場では逆に「男性活躍」という視点が必要と考えられます。

大事なことは男性、女性がともに活躍し、多様な視点で県政が運営されることです。行政はさまざまなバックグラウンドを持つ方々のために働く組織ですから、人材の多様性が特に求められます。
就任後、民間企業や他自治体との人事交流も積極的に広げ、さまざまな人材が今、県庁で活躍してくれています。

予定調和を崩す、同質化しない、違和感を大事にする組織運営を心掛け、今後も組織の活性化と、県民サービスの向上に向けて職員・関係者とともに取り組んでいきます。

千葉県知事 熊谷 俊人(くまがい としひと)