- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県佐倉市
- 広報紙名 : こうほう佐倉 2025年5月15日号(1453号)
令和7年3月、新たに「角来八幡神社本殿附縁起」が佐倉市指定文化財となりました。
この神社本殿は、1703(元禄16)年に建てられたことが本殿正面の擬宝珠の刻銘や神社の由来を記した「角来八幡縁起」に記されています。各部の形式や細部の手法・意匠はよく時代を表しており、銘文や縁起の年代とも合致しています。先に指定されている「大佐倉八幡神社本殿」(江戸時代前期)や「鏑木麻賀多神社本殿」(江戸時代後期)とあわせて、江戸時代の神社建築の指標ともなる例です。江戸時代の城下を描いた絵図にも神社の存在が描かれています。
また「角来八幡縁起」は八幡神の由来を記し、社殿、八幡神像、阿弥陀如来像の安置といった信仰に関わる環境が整備されたこと、縁起が編まれた経緯が述べられています。神社の由来を詳細に述べた記録としても貴重であることから本殿とともに指定されました。
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