子育て けんこういんざい268

■妊娠期・授乳期に注意するべき嗜好品
嗜好品の種類によっては流産や死産のリスクを高めたり、赤ちゃんに障がいが出たりする可能性があります。妊娠の可能性がある場合は早めに検査をして、医師や助産師に嗜好品の摂取について相談することが大切です。

●たばこ…
近年、加熱式たばこが主流となり、若い女性ほど加熱式たばこの喫煙率が高くなっています。しかし、加熱式たばこには紙巻たばこと同様、ニコチンや一酸化炭素などの有害物質が250種類以上含まれており、これらは胎児への酸素供給を阻害し、低体重児出産や常位胎盤早期剥離のリスクを高めます。妊婦と一緒に周囲の人も禁煙をすることが大切です。ニコチンは依存しやすく、やめたくてもやめられない状態になります。「イライラ」「集中できない」と感じた時にはガムをかむ、飲み物を飲む、歯を磨く、音楽を聴くなど、代わりの行動ができるとよいでしょう。

●お酒…
妊娠中の飲酒は安全性が確認されておらず、脳の障がいなどが起こる胎児性アルコール症候群の可能性があるため禁物です。また、アルコールは母乳に移行します。個人差があり、飲酒してから何時間空ければ大丈夫とはいえないので、授乳期の飲酒は避けましょう。

●カフェイン…
妊娠中に多く摂りすぎると鉄分不足を招き貧血を引き起こしたり、低体重児出産のリスクを高めるといわれています。1日200~300mg以下であれば安全といわれており、これはコーヒー3杯が目安です。コーヒー以外にも緑茶や紅茶、栄養ドリンクなどにもカフェインが含まれています。日頃からこれらを飲む習慣がある人はカフェインレスやノンカフェインの飲み物に変える工夫をしましょう。

厚生労働省のホームページにある「妊娠中、育児中のご自身の食事や赤ちゃんに関する食事の情報提供」も参考にしてみてください。

問合せ:子ども家庭課母子健康係
【電話】33-4762