- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県山武市
- 広報紙名 : 広報さんむ 令和8年2月号
■ものづくりを究める
◆会社員から農家へ
昨年59歳で農業の道を歩み始めた續谷(つづきだに)隆幸さん(埴谷)。転機のきっかけは「食べ物にもかけがえのない生命が宿ることを孫たちへ伝えたい」そして、32年間建設業で培った「ものづくり」への思い。千葉県立農業大学で農業の基礎を学んだ後、市内に農地を借りてネギやトマトを中心に栽培、主にJA山武郡市農協に出荷しています。
◆「おいしい」という言葉がモチベーション
「農作業の中で難しいと思うことは、農地の確保と天候などに左右されながらの作業計画を考えること」と話す續谷さんの原動力は「おいしい」という言葉。「幼稚園に通う孫や娘の友達がおいしいと言って食べてくれるのが嬉しいです。孫はトマトが大好きで〝じじトマト〟と呼んでたくさん食べれくれるんです」と笑顔がこぼれます。「新規就農者の私に管理されたビニールハウスや畑を快く貸してくださった地主の方、栽培管理等ご指導をいただいた先輩農家の方々に心より感謝しています。まだまだ未熟者ですが、消費者の皆さんに安心安全で美味しい野菜を届けることができるようにこれからも精一杯取り組んでいきます」と感謝と熱い思いを胸に日々農業に励んでいます。
趣味の登山で福島県南会津町の特産「金山赤かぼちゃ」のおいしさに出会い、探求心を深めるなど全国津々浦々、たくさんの種類の野菜に興味を持ちながら農業に向き合う真摯な姿は、真っすぐ空に向かうネギの葉先と重なり合います。
■リノベーションが生み出す飽くなきイノベーション
令和4年に旧蓮沼幼稚園の跡地に誕生した株式会社HAPPY NUTS DAY(中野剛代表)。自社工場では千葉県産落花生100%使用したピーナッツバターを製造しています。店舗では商品販売に加え、ピーナッツバターづくりの体験も提供し、遠方からのお客様も増加。同幼稚園の卒園生からも「自分が卒園した幼稚園が活用されていて嬉しい」という声も寄せられ地元に根付いています。
昨年からピーナッツバターの本場、米国へ進出し、ニューヨークやロサンゼルスの高級食材店で販売を開始しました。中野代表は「現地では、美味しさと品質の高さに驚かれることが多い。しっかりとその価値を伝えていきたい」と米国でも手ごたえを感じているといいます。
また、減少が続く落花生農家の未来を見据え、太陽光パネルを利用した屋内栽培にも取り組んでいます。
山武市から世界へ。
蓮沼から山武市産ピーナッツバターが世界を駆け巡ります。
