- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県大網白里市
- 広報紙名 : 広報おおあみしらさと 令和7年10月号
在宅介護支援センターの仕事の一つに1人暮らしの方の訪問があります。大抵の方は「元気なうちは住み慣れた自宅で自分のペースで生活したい」と言います。その中で時々聞くのが「いつ何があるかわからない。亡くなって何日も誰にも発見されないのは嫌」という声です。離れて住むご家族からも「今は元気だけれど、一人なので心配」という相談を受けることもあります。
そこで、1人暮らしや高齢世帯の毎日の見守り方法を4つご紹介します。
(1)訪問型…新聞、お弁当や牛乳などを配達してもらう。
お弁当などは対面で手渡ししてくれるものもあります。簡単に始められますが、毎日の事なので費用がかかります。
(2)アプリ型…スマートフォンのアプリを活用する。
低価格で手軽に始められる半面、本人もスマートフォンの操作を要すというハードルがあります。
(3)カメラ型…自宅にカメラを設置し、家族が映像をスマートフォンで確認する。
映像で確認でき安心ですが、カメラに死角があることや、監視されている気持ちになるというデメリットがあります。
(4)センサー型…一定の時間動きがない場合に異変を通知する。
冷蔵庫の開閉や電気ポットの使用状況の他、市で高齢世帯などに貸与している緊急通報装置でも状況に応じセンサーを付けることができます。選ぶサービスによって費用はまちまちで、監視されている感は少ないですが、状態が見えないため即効性に欠けることが弱点です。
それぞれに長所短所があるため、本人とご家族の状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
実際に、お弁当屋さんから家族に「体調が悪そうだ」と連絡があったケース、具合が悪く寝込んでいたところ一定時間動きがないことをセンサーが察知して、救急要請に至ったケースなど、本人がSOSを出せなくても連絡に至った例がありました。
他にも、お金をかけず身近な人との繋がりで安否確認をしている方もいました。毎朝家族に携帯から着信を残すというAさん。Aさんは携帯で電話をかける練習にもなっていると言います。
隣の家の人に「2階の雨戸が開かなかったら気にかけて」と声掛けしているBさん。普段も窓越しに世間話を楽しんでいるそうです。このように、民間や公的サービスだけでなく、家族や近所など身近な人と普段から繋がりを持っておくことが見守りになっている例もあります。
在宅介護支援センターでは、高齢者の皆さんが心身共に健やかにに過ごせるようご相談を受け付けています。
問合せ:
・地域包括支援センター【電話】70-0439
・在宅介護支援センター おおあみ緑の里【電話】73-5146
・在宅介護支援センター 杜の街【電話】70-1666
