くらし #TAKOオレンジプロジェクト

9月は、世界中で認知症への理解を深める「世界アルツハイマー月間」です。日本では9月が「認知症月間」、9月21日が「認知症の日」と定められました。町ではオレンジプロジェクトとして、さまざまな取り組みを行います。
認知症と共に生きる方々が地域で安心して暮らせるよう、共生社会の実現が重要です。認知症は誰にでも起こりうる身近な病気であり、正しく理解し、偏見なく接することが大切です。この月間を機に、認知症について考えてみませんか。

◆認知症サポーター養成講座
多くの方に認知症を正しく理解していただくため、各団体やサークルなどに講師を派遣しています。認知症を深く理解し、認知症のご本人、ご家族を応援する認知症サポーターになりませんか。
講座内容:認知症に関しての講座(90分程度)
申込方法:実施希望日の2カ月前までに「日時・会場・参加人数・代表者の連絡先」をお知らせください。
その他:講師派遣の費用はかかりません。
また、会場の手配や参加者への連絡は各団体でお願いします。

◆認知症カフェ「ほほえみ」
認知症のご本人やそのご家族、地域の皆さん、医療・介護・福祉の専門職の方などが参加できる“交流の場”です。内容に特に決まりはなく、優しさや温かみを感じることができ、誰でも気軽に参加できる場所を目指していきます。
日時:毎月第一木曜日 午後1時30分~3時
※令和8年1月は第二木曜日の開催となります。
会場:多古町魅力発信交流館(たこらぼ)多古町多古2444番地
備考:飲み物代として100円をご持参ください。

◆家族交流会
認知症の方を介護するご家族の息抜きや交流、悩みや経験を話し合う場として開催しています。交流会には認知症介護の専門職や地域包括支援センターの職員がいますので、日頃の悩みをうかがい、介護の方法を一緒に考えていきます。お気軽にお立ち寄りください。
日時:毎月第一木曜日 午後1時30分~3時
※令和8年1月は第二木曜日の開催となります。
会場:多古町魅力発信交流館(たこらぼ)多古町多古2444番地

◇参加者の声
・「皆さんのお話を聴いて、とても勉強になります」
・「認知症介護が終わったので、今までの経験を何かのお役に立てたらと思い、参加しています」

◆認知症伴走型支援事業 認知症ほっとライン
「もしかして認知症?」と感じたとき、今後の生活に不安があるとき、また介護のことで悩んだときなど、ご家族だけで抱え込まずにどんなささいなことでも、お気軽にご相談ください。
認知症ほっとラインでは、ご本人やご家族に寄り添って支援をしていきます。身近な相談場所としてご利用ください。
日時:毎週水曜日 午前10時~午後2時
相談場所:多古特別養護老人ホーム
相談方法:電話・来所(事前予約制)
予約方法:【電話】76-8181

◆認知症とともに地域で暮らす
夫と二人で暮らす友子さん(仮名)は認知症の診断を受けて5年が経ちます。地域包括支援センター職員が、お二人にインタビューしました。
友子さん:昔から私たちはパンとコーヒーで朝食をとるんです。以前はサイフォンでコーヒーを淹いれていましたが、使うのが難しくなってしまって…。今はインスタントコーヒーになってしまいましたが、夫とコーヒーを楽しむことは続けていますよ。忘れてしまうこともたくさんあるけれど、夫は一度も私を怒ったことはありません。夫の優しさに救われています。
夫:妻がサイフォンでコーヒーを淹れることは忘れてしまっても、朝に二人でコーヒーを飲む習慣は続けています。小さなことでもいいから、「できた!(コーヒーを淹れられた!)」という達成感を感じてほしいんです。
友子さん:自分が認知症になるとは想像していなかったけれど、これは皆さん同じように思っていらっしゃるのではないでしょうか。私も当初は他人事と思っていました。でも、認知症でなぜ悪いの?認知症は誰でも通る道でしょ?と今は思っています。忘れてしまっても、夫は私を叱らないので、失敗することを恐れません。歌や体操など、好きなことをたくさんしている今は、毎日がとても楽しいですよ。
夫:忘れてもいい。間違えてもいい。いろいろな人との出会いを大切にしてほしい。みんなに助けてもらうためにも、たくさん外に出て、たくさん話して、その先に相談できる人ができたら最高ですね。

◆介護保険サービス事業所の職員さんに認知症ケアに携わる想いを聞きました。
小規模多機能型居宅介護 ルミナスおたがいさま
介護支援専門員 渡辺加奈子さん
小規模多機能型居宅介護は、1つの事業所で通い・泊まり・訪問サービスを提供し、利用者様のニーズに応じて柔軟に組み合わせて利用できます。
「認知症の方でも、住み慣れた地域や自宅で、安心して長く暮らせるように」という思いで、症状や生活に応じた支援をさせていただいております。小規模な事業所なので、顔なじみのスタッフの介護を安心して受けていただくことができ、アットホームな雰囲気の中で一人ひとりに寄り添ったケアに努めています。
認知症の方に寄り添い、周りの方々とも協力し、暮らしのサポートができたらいいと考えています。

◆多古町立図書館で「認知症」特集を開催します
9月中、多古町立図書館特設コーナーで、認知症特集を開催します。認知症に関する本を展示しますので、ぜひ足を運んでみてください。

オレンジプロジェクトのお問合せ:地域包括支援センター(保健福祉センター内)
【電話】70-6111