くらし いざというときに備えて(1)

国では、梅雨前線や台風などによる大雨被害が発生しやすい時期を出水期(6月~10月)として、大雨に対する警戒を呼び掛けています。
関東甲信地方では6月に梅雨入りとなり、睦沢町でも大雨による土砂災害、河川洪水、浸水害などの発生が危惧されています。
特に土砂災害警戒区域などにお住いの方は土砂災害に対する注意が必要です。
気象情報に注意して早めの対策や避難をしましょう。

◆避難について
避難情報について
大雨により「土砂災害の恐れ」や「河川の氾濫の恐れ」が高まり、避難が必要になると、睦沢町から避難情報を発令します。

◇ポイント1 対象災害
避難情報は、台風や地震などの災害の状況に応じて、「土砂災害警戒区域」や「洪水浸水想定区域」など、対象が異なります。発令されたときは、どんな災害が対象なのか確認してください。

◇ポイント2 避難の対象者
大雨や台風の際に、住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、5段階の警戒レベルを明記して気象情報が提供されます。警戒レベル3では、高齢者や障がい者など、避難に時間のかかる方やその支援者、警戒レベル4では、危険な場所から全員の避難が必要です。
※警戒すべき区域の対象外でも周りと比べて低い土地や崖地のそばにお住いの方は、必要に応じて避難してください。

自らの命を守るためには、自らの判断でその時点で最善の安全行動をとることが重要です。
レベル3・4で必ず避難

◇ポイント3 どう知るか
避難情報が発令されるときは、防災行政無線や防災アプリ、情報配信メールなどで情報を配信します。
詳しくは本紙P4-P5をチェック。

◆ハザードマップを確認
自宅の状況を知ろう
洪水や土砂災害のリスクを示す地図には、危険が予測されるエリアが色分けされ、緊急時の避難場所といった防災に関する情報が掲載されています。
まず、ご自身の家がどこにあるかを探し、家の周りで注意すべき場所を確認することが大切です。そして、自宅から一番近い避難できる場所を見つけましょう。地図に示されている「指定緊急避難場所」は、津波や洪水といった災害が差し迫った際に、身の安全を守るために一時的に避難する場所です。一方、「指定避難所」は、災害の危険がなくなるまで避難した人々が滞在したり、家に戻れなくなった住民が一定期間生活を送ったりするための施設です。
万が一の事態に安全に避難できるよう、避難ルートを事前に考えておくことが重要です。避難経路を決める際には、浸水の恐れがある場所や、倒壊の危険性がある塀などの近くは避けるようにしましょう。

三つの条件が確認できれば、浸水の危険があっても、自宅にとどまり安全確保することも可能です。
(1)自宅が冠水想定区域に入っていない
(2)浸水が想定される深さより部屋の場所が高い
(3)水が引くまで我慢でき、水・食料などの備えが十分ある

◇実際にハザードマップを見てみよう
※詳しくは本紙をご覧ください。
自宅区域に…
・色が塗られている:原則として、自宅の外に避難の必要があります。
・色が塗られていない:周りと比べて低い土地や崖のそばなどの場合は必要に応じて避難しましょう。

◆わが家の備えを見直す
備蓄品を用意しよう
家族が数日間生活できるだけの食料と水を用意しましょう。
最低3日分、できれば1週間分の備蓄が推奨されています。さらに、高齢者の方や、赤ちゃんがいる家庭では、介護用品やベビー用品など、必要なものを別途用意しておきましょう。

◇備蓄品リスト
貴重品
・現金
・身分証明書
・健康保険証・母子健康手帳
・銀行の口座番号などのメモ
・免許証
・印鑑

情報収集用品
・携帯電話・ラジオ
・連絡先リスト
・地図
・筆記用具

便利品
・防災頭巾・ヘルメット
・懐中電灯
・給水袋
・軍手
・乾電池・モバイルバッテリー
・ライター・マッチ
・防寒用ジャケット・雨具

食料
・非常食
・飲料水(目安は1人1日3ℓ)
・ベビーフード(乳幼児がいる場合)
・栄養補助食品

衛生用品
・救急セット
・着替え
・簡易トイレ
・眼鏡・コンタクトレンズ
・下着・靴下・タオル
・除菌シート・消毒液
・歯磨きセット

その他
・自分の生活に欠かせないもの
・ティッシュ
・常備薬・持病薬
・ハザードマップ