- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県長柄町
- 広報紙名 : 広報ながら 令和7年5月19日号(NO.512)
■髙橋智恵子議員(一問一答方式)
1.小学校統合を踏まえて
問:議員
少人数学級のメリット・デメリットとしてどのようなことが考えられるか。
答:教育長
小規模のメリットは「一人一人の学習状況や学習内容の定着状況を的確に把握でき、きめ細かな指導が行いやすいこと」「意見や感想を発表できる機会が多くなること」「様々な活動において、一人一人がリーダーを務める機会が多くなる」等がある。一方、デメリットは、「児童生徒数が少ないために、多様な意見に触れる機会が少ないことやお互いに切磋琢磨する環境が作りにくいこと」「クラス替えができず、友人関係も固定化され、コミュニケーション能力が身につきにくいこと」などが挙げられる。現在協議中の小学校統合により、児童はより多い集団の中で学び合い、多様な考えに触れ、切磋琢磨して学校生活を送ることや、人間関係が多様化し、社会性が養われること、そして、学校行事など教育活動も活性化することで、デメリットの解消につながることが期待できる。
問:議員
教育長の現時点での教育方針や思いを伺いたい。
答:教育長
少人数という弱みを克服し、強みとして活かした少人数だからできる教育を進めていきたいと考えている。また現在ある施策とこれまでの成果をつなげていく取組みとして、小学校、中学校全ての教科において学力の向上につなげるための授業改善に努めていきたいと考えている。併せて、登下校の見守りや学校の休日部活動の地域移行をはじめ学校や教育委員会だけでは解決できない様々な課題については、コミュニティスクールなどを通して、多くの皆さんと課題を共有し、ご意見を頂戴しながら進めていく。
問:議員
コミュニケーション教育の取り組みについて伺いたい。
答:教育長
各学校では、千葉県教育委員会が示した『思考し、表現する力』を高める実践モデルプログラムを活用し、「全国学力・学習状況調査」の結果から自校の課題を分析し、教員の授業改善に活かしている。また、一人一台端末環境でICT機器を効果的に活用した授業づくりを行うことで児童生徒の学ぶ意欲の向上につながるよう、取り組んでいる。
2.防災対策について
問:議員
令和6年度の自主防災組織の活動状況を伺いたい。
答:町長
長柄山自主防災組織で自助に関する研修会に町職員も参加し開催されたが、町とともに行った自主防災活動はこの一例となっている。また補助金の活用については特にない。自主防災組織の新規設立については令和7年度の設立に向けたご相談を1件お受けしている。
問:議員
避難訓練の実施について伺いたい。
答:町長
町では、昨年12月に千葉県で初めての開催となる弾道ミサイルを想定した住民避難訓練を実施した。また防災訓練については、衆議院議員選挙と重なったことから、残念ながら中止とした。
問:議員
次年度の取組について伺いたい。
答:町長
町の防災力の向上に繋げてまいりたいと考えている。次年度の取り組みについては防災訓練の実施、災害時の孤立地区への助成事業の実施や災害時要支援者の個別避難計画の作成、併せて企業等との災害・防災協定の締結を進めている。また、耐震基準を満たさない住宅の耐震改修工事に要する経費の一部を助成する事業を創設し、地震に強いまちづくりを進める。令和7年度から、新たに、「防災対策室」を総務課内に設置するとともに、災害対策の総合的な練り上げや有事の際の町長等の補佐を担任する専門職を配置し、町民の安心安全に繋げていく。