- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県長南町
- 広報紙名 : 広報ちょうなん 令和7年10月号
■今月は企画財政課!
町民の皆さんに役場をもっと知っていただくため、各課の「推し!」にクローズアップしてお届けしています。今月は「企画財政課」をご紹介。平野町長との対談を行い、町の抱える課題や今後のまちづくりについて意見を交わしました。
▼企画財政課のモットー…「責任感・住民目線・広い視野」の3つの基本姿勢
企画財政課には、ふるさと納税、移住や空き家対策、公共交通などを担当する企画政策係、予算の編成や執行、地方交付税を担当する財政係、広報広聴や統計調査を担当する広報統計係の3つの係に加え、直売所交流施設や企業誘致を担当する直売所担当があります。企画財政課は「責任感・住民目線・広い視野」の3つの基本姿勢を持って仕事に取り組んでいます。
◆企画財政課の推し! 後期基本計画・国勢調査・直売所交流施設
▽幅広い業務内容
企画財政課は幅広い業務を担当しています。昨年度から行っている総合計画の後期基本計画が今年度に策定となるので、特に力を入れて取り組んでいます。今年は国勢調査の年にもあたるため、統計関係の事務量が多くなりますが、統計調査員の協力も得ながら取り組んでいきたいと思っています。また、町の知名度アップのため、情報発信の方法を検討しています。SNSなどで長南町を検索してもらい、町に訪れてもらえるよう、まずは「長南町」というものを知ってもらいたいと考えています。直売所交流施設の建設に向け、基本計画策定の取り組みも進んでいます。多くの方に快適に過ごしていただけるように検討を重ねています。
また、企画財政課では財政も担当しています。物価が上がり続け、これまでと同じ事業であっても経費がかかるようになっているので、予算編成も非常に厳しい面があります。補助事業などを活用し、健全性を保ちながら行っていかなければならないと考えています。
▽空き家対策や公共交通が課題
課題となっているのは空き家対策や公共交通です。田舎暮らしを希望する方の多くは、周りに家がない物件を希望されるため、マッチングが難しくなっています。古民家の希望も多く、物件がないわけではありませんが、売買には所有者の理解も得ていかなければならず、非常に難しい問題となっています。空き家を永遠にそのままにしておくわけにはいかないので、所有者の気持ちも汲みながら、特定空き家になる前に活用につなげられればと思います。公共交通については、免許を返納する方も増えており、電車のない長南町では、高齢者の移動手段を確保していかなければいけません。国や県の方も参加する交通協議会で意見をいただきながら、長南町に合った交通の在り方を検討していきたいと思っています。
▼平野町長から
▽限られた選択肢の中でどうするか
全国で空き家が増えているので、空き家対策はとても難しい問題ではありますが、手を打たないわけにはいきません。相手の思いをいかに汲んであげられるかが大事だと思っています。交通に関しても非常に難しい問題だと思います。都市部は交通手段が多いので、協議会で色々と案を出し合い、工夫ができますが、長南町には、現在デマンドタクシーと路線バスしかありません。地域間格差が大きく広がっているので、限られた選択肢の中で、交通難民をどう救っていくかを考えなければいけません。
広報は町民の皆さんに読みやすいものを、紙だけでなく、色々なメディアも使いながら、情報発信してもらいたいと思います。発信だけでなく、住民の皆さんの意見を聞く「広聴」にも力を入れてもらいたいです。今年は国勢調査もあり、事務量が増えますが、課をあげて取り組んでいってもらいたいです。直売所交流施設については、特命事項として企画部門の皆さんで力を合わせていってもらえればと思っています。
現在、後期基本計画を作成していますが、私たちは計画に基づいて事業を行っています。予算要求されたものが計画に沿ったものかをチェックするのが財政担当です。財政は憎まれ役になることもありますが、効率よい財政執行に取り組んでもらいたいです。将来の歳入確保の上でも、投資すべきところは投資し、先を見据えながら、無理のない資金計画の中で、事業を執行していってもらいたいです。
▽20年後と現在の両方を兼ね備えたまちづくり
まちづくりは20年先を見据えています。今やろうとしていることの結果は、20年後に出てきます。次世代を見据えたまちづくりに取り組むことが私たちの大きな役目です。もちろん今の住民の皆さんに向けた施策も併せて考えなければいけません。両方を兼ね備えたまちづくりをする必要があります。皆さんの企画力・能力が必要です。企画財政課の課員として、自分の存在価値を示し、何かを残すぞという気持ちで仕事をしてもらいたいと思っています。
◆企画メンバーインタビュー →→→ 在原さん and 鶴岡さん
◇温かく活気あふれる町を築いていきたい[在原]
昨年入庁し、企画財政課配属になりました。総合計画や公共交通、移住定住・結婚支援等の業務を担当しています。特に総合計画は町の最上位計画なので、策定過程は簡単ではないことも多いですが、町民の皆さんとの関わりを大切にしながら、温かく活気あふれる町を築いていきたいです。
◇「読者が知りたいことはなにか?」の視点を大事に[鶴岡]
令和元年に入庁し、今年度から企画財政課に配属になりました。主に広報紙作成や統計調査業務を担当しています。広報紙作成では、読者の方が知りたいことはなにか?という視点を意識するようこころがけています。また、今年は国勢調査の実施年でもあるので、スムーズに調査が行えるよう着実に取り組んでいきたいです。