- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県鋸南町
- 広報紙名 : 町報きょなん 令和7年6月号
今月号から福寿草と健康通信が、新たにすこやか便りになりました。
■嚥下機能についてご講演いただきました
3月7日に小林病院言語聴覚士の鈴木和歌子先生に「嚥下機能のお話~噛むこと・飲み込むことの大切さ~」についてご講演いただきました。
●ポイント
▽(1)「食べる」の3つの動作
(1)摂食(せっしょく)・・・食べ物を口に入れる
(2)咀嚼(そしゃく)・・・飲み込みやすく整える
(3)嚥下(えんげ)・・・飲み込む
嚥下がスムースに行われるためには、普段から飲み込む力を鍛えることが大事です。
「姿勢を正して足を床にしっかりつけて」、「よく噛んで」、「一口の量は少なめに」ゆっくりと味わって食べましょう。
「オーラルフレイル」・・・口が虚弱になった状態。予防することで虚弱な状態を回復することができます。
▽(2)40代から喉の位置が下がる
40代から喉ぼとけの位置が下がりはじめ、飲み込む力が低下し飲み込みにくくなってきます。
▽(3)歯と認知症・歯と転倒の関係
噛むことはとても重要です。歯がほとんどない人は、20本以上歯が残っている人よりも認知症の発症リスクが1.9倍、転倒リスクが2.5倍です。入れ歯も含めて噛める歯があることが重要です。奥歯の噛み合わせもとても大事です。入れ歯の噛み合わせも調整しましょう。
▽(4)飲み込む力(嚥下機能)を鍛えましょう
嚥下体操を行い、嚥下機能を鍛えましょう。大きな口ではっきりと、お口の周りだけでなく顔の筋肉もしっかり動かしましょう。
●鍛え方
「あ・い・う・べー」を10回続けて大きな口を開けてみましょう。「パ・タ・カ・ラ」をはっきりとできるだけ早口で声に出して行いましょう。