くらし 人生後半は、実りの時間。もっと自由に、アクティブに!(1)

平均寿命は男女ともに80歳を超え、人生100年時代と言われる今、子育てが一段落し、定年を迎えた先には、想像以上に自由で充実した時間が広がっています。

毎日いきいきして心豊かに過ごすためには、地域や社会とつながりを持つ「社会参加活動」に取り組み、生きがいを感じながら生活することがとても大切です。

●これまでは…
0歳 教育
20歳 ↓
40歳 仕事・子育て
60歳 ↓
80歳 老後

●これからは!
0歳 教育
20歳 ↓
40歳 仕事・子育て
60歳 ↓
80歳 趣味、学び直し、健康づくり、仕事、企業、ボランティア など
100歳

色々なことに挑戦できるマルチステージへ

■思っているより、時間はいっぱい!
例えば会社員の場合、定年後は仕事に充てていた時間がまるごと自分のものになります。趣味や旅行を楽しんでも、まだ余裕はたっぷり。新しいことを始めるチャンスが、ここから広がります。

●現役時代の労働時間
22歳~65歳まで1日8時間、年間250日働いた場合

約8万6,000時間
1日8時間×250日×43年
※65歳退職と仮定

●自分らしい「これから」の計画を立てるために
定年後の自由時間を考えるなら「ライフ・プランニングノート」を活用し、昔やりたかったことや、やり残していることなどを思い出してみたり、今後の過ごし方を具体的に想像するのも効果的です。

●実例 定年後の1日をチェック
自由時間(緑色部分)のほとんどは、絵を描く時間に。運動不足にならないよう、毎日散歩がてら買い物に行きます。(72 歳・男性)

0時 就寝
1時 睡眠
2時
3時
4時
5時
6時
7時 起床
8時 朝食 新聞
9時 掃除
10時 絵を描く
11時
12時 読書 英語(ラジオ)
13時
14時 絵を描く
15時
16時
17時 買い物
18時
19時 夕食
20時 新聞 テレビ
21時
22時 入浴
23時

参考:東京都福祉局「東京フィフティ・アップBOOK」

せっかくの自由な時間。社会参加の一歩として趣味や健康づくり、地域活動、ボランティアなどに参加してみませんか?

■「社会参加」はフレイル予防に効果的
人とのつながりは、生活にメリハリを生むだけでなく、健康寿命と深い関係のある「フレイル予防」にもつながります。フレイル(虚弱)とは、年齢とともに心身の活力が低下し、要介護状態となるリスクが高くなった状態のこと。フレイルの予防は、介護を必要としない、健康で自立した生活を続けるための力になります。
フレイル予防には、“3プラス1”の習慣が有効であり、外出や人との交流などの社会参加も重要な要素の一つです。

たんぱく質をしっかり!(栄養 食べる)+噛む力・飲み込む力!(口腔 お口の健康)
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| 歩く力・筋力が大事!(体力 動く)
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外出・人や社会とのつながりが大事!(社会参加 つながる)

詳しくはコチラ
※詳細は本紙をご覧ください。

●何をどれだけやればいいの?
・閉じこもりを防ぐために1日1回以上外出しよう
・孤立しないために週1回以上友人・知人などと交流しよう
・健康効果を出すために月1回以上楽しさ・やりがいのある活動に参加しよう

参考:東京都福祉局「東京都介護予防・フレイル予防ポータル」