- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都千代田区
- 広報紙名 : 広報千代田 令和7年(2025年)6月5日号No.1641
■意外な落とし穴!お弁当作りの豆知識
(×)卵が半熟状態のオムライス
卵には鶏などの腸内に生息するサルモネラ属菌による食中毒のリスクがあります。十分に加熱しましょう。半熟状態でお弁当に入れてはいけません。
ソースやケチャップ、調味料に含まれる塩分は、野菜から水分が出て菌が増える原因になります。別容器に入れて、食べる直前にかけましょう。
(×)レタスを仕切りに使う
生野菜は時間が経つとほかのおかずの塩分で水分が出やすく、お弁当には不向きです。仕切りや使い捨てカップを使いましょう。
(×)ちくわのきゅうり巻き
きゅうりは水分量が多い生野菜です。ちくわの塩分がより水分を出しやすくします。
(×)ポテトサラダ
マヨネーズは温度変化に弱く、傷みやすい食品です。また、水分が多く、菌が増えやすいきゅうりやにんじん、キャベツなどの生野菜、ジャガイモが材料に使われるため、お弁当のおかずには避けましょう。
(×)カットしたミニトマト・ヘタがついたままのミニトマト
切り口から水分が出やすく、細菌が増えてしまいます。ヘタのくぼみに菌が残りやすいので、ヘタも取りましょう。
(〇)きんぴらごぼう
汁気が少なく、傷みにくいおかずです。濃いめの味付けにすると、味付けに使用する塩分で菌の増殖を抑える効果が期待できます。
(〇)揚げ物
唐揚げなどの揚げ物は中まで十分加熱していれば、水分も出にくいため、傷みにくいおかずとしておすすめです。なお、加熱不十分な唐揚げはカンピロバクター食中毒になるおそれがあります。
■食中毒予防の3原則
お弁当は調理してから食べるまでの時間が長く、調理や保管の方法を誤ると食中毒になることがあります。
温度・湿度ともに高い夏に向け、食中毒予防の3原則に基づいて、お弁当作りの際の注意点をご紹介します。
1.菌をつけない
・手洗いは食中毒予防の基本です。調理前は必ず手を洗い、調理中も肉や魚を触った後や盛り付け前など、こまめに手洗いをしましょう
・素手で盛り付け前の食品に触れないようにしましょう。おにぎりはラップを使って握り、おかずは菜箸で盛り付けることを心がけてください
2.菌を増やさない
・生野菜やおかずの汁気など、水分は細菌が増える要因です。生野菜や果物を詰める際はしっかり洗い、ペーパータオルで水気を切りましょう。おかずを詰める際は汁気をよく切り、他のおかずに水分が移るのを防ぐ仕切りや使い捨てカップを活用しましょう
・ごはんやおかずは十分に冷ましてから詰めましょう。温かいまま詰めると細菌が増えやすくなります
・お弁当は保冷剤と一緒に包んで持ち運びましょう
3.菌をやっつける
・肉類・魚類を含むおかずは、中心部まで十分加熱しましょう
・オムライスや卵焼き、ゆで卵などの卵料理は半熟ではなく、しっかり中まで加熱しましょう
・作り置きのおかずは直前に十分加熱し、なるべく当日に調理したものを詰めましょう
問合せ:千代田保健所生活衛生課食品監視指導係
・神田【電話】03-5211-8168
・麹町【電話】03-5211-8169