健康 [特集]一生じぶんの歯で ご飯をおいしく 楽しむためのお口づくり(1)
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- 自治体名 : 東京都中央区
- 広報紙名 : 区のおしらせ ちゅうおう 令和7年7月1日号
「自分自身の歯でいつまでも」中央区では「8020(はちまるにいまる)運動」の啓発活動を行っています。
いつまでも食事をおいしく楽しむためには、自分の歯が重要です。近年、歯と口の健康が全身の健康と密接に関連していることが分かってきています。生涯にわたり自分の歯で食事を楽しみ、健やかな暮らしを続けるために、かかりつけ歯科医をもち、定期的に歯科健診を受け、自分に合った歯と口のケアを知ることが大切です。
区では歯科健診、歯科相談、各種イベントを行っています。ぜひご参加ください。
■参加してみませんか?「すくすく歯科相談」
対象:2歳7カ月〜4歳未満
全身の健康状態に影響を及ぼす口腔(こうくう)機能幼児期からしっかり育んでいきましょう!
ご存じですか?しっかりかんで食べるには、健康な歯だけではなく、しっかり閉じる唇、よく動く舌などの口周りの筋肉が必要なこと。もし何かひとつでも欠けるとかみづらい、むせやすい、口からこぼれる、口に残るなどの困りごとを招きます。そのため、子どもの頃からむし歯予防に加え、唇、舌、頬をよく使いお口の機能を育んでいくことがとても大切です。口腔機能を育むことは、よくかめて栄養が取れる、はっきり発音ができる、口周りの良い筋肉バランスできれいな歯並びを育む、豊かな表情を作る、と良いことずくめです。
子どもも大人も「歯のケア」と同じように唇・舌・頬など「口周りのケア」にも取り組んでいきませんか。
○子どものこんな“気になる習慣”ありませんか?
・食べものをよくかまない
・「指しゃぶり」「爪かみ」が止まらない
・いつも口が開きっぱなし
・かみ合わせが気になる
・食べ方が気になる
「食べる・話すために必要なこと」を学びます
健康な歯・よく働くマッチョな舌・しっかり閉じる口唇
○お口を使った遊び
体の筋肉と同じように口周りの筋肉もよく使うことで育ちます。日常で楽しく口周りの筋肉を動かす「口を使った遊び」の体験や紹介をしています。
○唇を閉じる力
ボタンを口唇と前歯の間に挟みぎゅっと唇を閉じて、ボタンの先の糸を引っ張ります。口唇を閉じる力を器械で測り数値化します。
○お鼻の呼吸チェック
鼻の下に鏡を置いて、鼻腔(びくう)からの呼気による曇り具合で鼻閉(鼻の通り具合)を確認します。
○ぶくぶくうがい
ぶくぶくうがいは、口の中をきれいにするだけでなく口周りの筋力を強化します。口唇をしっかり閉じて頬をブクブクと大きく動かし、口周りの筋肉をよく動かすことが大切です。
○歯科健診・相談
○「すくすく歯科相談」参加者の方々からの声
「舌の筋トレの重要性がよく理解できました」
「お口ポカンの原因や親が気にかけておくことなど、とてもためになることばかりでした!」
「むし歯以外のことに関心を持つ機会になり、とても興味深かったです」
「意外と大人も苦戦する口の動きもあり面白かった。家で実践してみようと思います」
○全身の健康に影響を与える大事なお口の機能 幼児期こそ口腔機能のチェックを!
京橋歯科医師会 寺田会長
乳歯が生えそろう幼児期は、お口の問題を発見し改善を目指せる重要な時期です。この機会を逃すと「口をきちんと閉じられない」「口呼吸になっている」「のみ込みが上手にできない」「不正咬合(こうごう)」など、全身の健康に影響を及ぼしかねません。口腔機能を適切に育むことできれいな歯並びはもちろん、「食べる」「話す」「息をする」「表情を作る」といった動作を正しく行えるようになります。身体が発達・成長し始める幼児期に健やかな口腔機能を育み、感覚機能を正しく導くことが大切です。自分の歯で一生涯、食事し笑顔で話せることが私たちの願いです。
○口腔機能全体を高める“あいうべ体操”家庭でもお試しください
「あいうべ体操」は口の周りや舌の筋力を鍛えるための体操です。大きく口全体を動かしながら「あー」「いー」「うー」「べー」の4つの動作を繰り返します。特に舌筋を鍛えることで、舌を正しい位置に保ち、口を閉じやすくし、鼻呼吸を促します。口呼吸、お口ぽかん、食べこぼしの改善にも効果的です。入浴時、食事前など家族で楽しく行ってみてはいかがでしょうか。
※詳細は本紙をご覧ください。
問合せ:中央区保健所健康推進課健康係
【電話】3541-5930