- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都新宿区
- 広報紙名 : 広報新宿 令和7年12月25日号(第2521号)
新宿区ゆかりの作家で、日本研究家でもある小泉八雲。9月には、セツ・八雲夫妻をモデルにした連続テレビ小説「ばけばけ」の放送が始まりました。今号では、八雲の足跡をたどる、さまざまな方法を紹介します。
■生い立ちをたどる 小泉八雲の生涯

■縁をたどる 新宿区と小泉八雲のつながり
1896年(明治29年)、東京帝国大学の講師となった八雲は、市谷富久町(現在の富久町)に転居しました。
その後、1902年(明治35年)に大久保村西大久保(現在の大久保)へ転居。37年には代表作となる「耳なし芳一」「ろくろ首」「雪女」などを収めた『怪談』(本紙右写真)を出版するも、同年に心臓発作により死去しました。
本紙3面では、区内の史跡として、富久町にある旧居跡のほか、大久保にある小泉八雲記念公園、終焉の地の石碑を紹介しています。
■講演と朗読で作品をたどる 小泉八雲朗読のしらべ「へるん先生傑作選」
日時:2月23日(祝)午後2時~4時30分
会場:四谷区民ホール(内藤町87)
参加無料
新宿には、近代以降さまざまな文学者や芸術家、学者等が暮らし、創作活動や交流を行いました。明治の文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン(へるん))もその一人で、この地で後世に残る作品を世に送り出しました。今回は、そんな八雲の作品の魅力や、八雲と新宿とのつながりを紐解きます。
★吉住区長が5月にギリシャ・レフカダ市を訪問した際の映像記録も上映します。
▼第1部 講演
小泉八雲のひ孫で民俗学者、小泉八雲記念館(島根県松江市)の館長でもある小泉凡(ぼん)さんが、第2部で朗読される作品等について語ります。
▼第2部 朗読
佐野史郎さん(俳優)と山本恭司さん(ミュージシャン)が「水飴を買う女」「むじな」「耳なし芳一」等の作品を音楽と共に朗読します。
申込・申請方法:はがきかファックスに「はがき・ファックス等の記入例」のとおり記入し、1月30日(必着)までに問合せ先へ。定員350名。応募者多数の場合は抽選し、結果は2月6日(金)以降に応募者全員に郵送でお知らせします。新宿区ホームページ(本紙右上二次元コード)からも申し込めます。
問合せ:文化観光課文化資源係
(〒160-8484 歌舞伎町1-5-1)
【電話】5273-4126【FAX】3209-1500
■生誕地とのつながりをたどる 新宿区とギリシャ・レフカダ市との交流
区は、八雲の生誕地であるギリシャ・レフカダ市と平成元年10月に友好都市であることを宣言し、児童・生徒の絵画作品などを通して交流を続けています。
令和6年から市民交流を開始し、10月には市長と市民等を招き、八雲をしのぶとともに文化・歴史を体験してもらいました。今年の5月には吉住区長と区民等が同市を訪問し、現地の市民と交流しました。来年もレフカダ市民等を区にお招きする予定です。
問合せ:多文化共生推進課多文化共生推進係
【電話】5273-3504
■筆跡をたどる 新宿歴史博物館「大がらす通信」
同館では、八雲のアメリカ時代の恩人、ヘンリー・ワトキンに宛てた書簡やメモ等を所蔵しています。書簡には、ワトキンが八雲に付けたニックネーム「The Raven(大がらす)」にちなんで特徴的なからすの絵が署名代わりに添えられています。この書簡は同館の公式X(本紙右下二次元コード。【HP】https://x.com/regasu_rekihaku)で2月末まで毎週紹介しているほか、同館の常設展示室で3月ごろまで展示しています(休館日を除く)。
会場・場所・問合せ:新宿歴史博物館(四谷三栄町12-16)
【電話】3359-2131
■区内の史跡をたどる 小泉八雲ゆかりの施設・文化財
▼小泉八雲記念公園
小泉八雲の出身地であるギリシャをイメージし、石柱など白を基調に作られた記念公園です。園内には小泉八雲の生涯を紹介する碑や胸像が設置されています。
所在地・アクセス:大久保1-7、都営大江戸線東新宿駅から徒歩5分
▼小泉八雲旧居跡
八雲が上京してからの約5年間住んでいた場所です。小泉八雲終焉の地(下記)とともに新宿区指定史跡に指定されています。
※現在、工事中のため、石碑等はありません。
所在地・アクセス:富久町7-30、東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩8分
▼小泉八雲終焉の地
八雲が晩年に居住し、亡くなった場所です。大久保小学校の正門脇に、旧居跡と同様に東京八雲同人会により八雲の生誕100年を記念して石碑が建てられました。碑文として八雲の略歴・功績をたたえる内容が記されています。
所在地・アクセス:大久保1-1-17 都営大江戸線東新宿駅から徒歩5分
問合せ:区政情報課広報係
【電話】5273-4064
