- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都新宿区
- 広報紙名 : 広報新宿 令和7年8月5日号(第2507号)
■今月のキーワード
お土産にピッタリな、ほかにはない和菓子が買えるお店を教えて!
■11 神楽坂梅花亭
所在地/営業時間 神楽坂6-15、神楽坂梅花亭ビル(東西線神楽坂駅徒歩2分)【電話】5228-0727
午前10時〜午後7時(水曜日定休)
梅花亭初代亭主・松蔵さんが考案した「鮎の天ぷら最中」は、皮を菜種油と米油で揚げた、鮎の形をした最中です。若鮎を思わせるほっそりとした形で、口に含むと香ばしい香りが広がります。豆から炊いた特製餡(あん)との相性も絶妙。餡を詰めてから10時間寝かせることで完成するしっとりとした皮は、ほかでは味わえない食感です。一尾から求める常連客もいれば、尾頭がついていることからおめでたい席の手土産としても重宝され、小豆餡と白餡の紅白を詰め合わせて購入する方もいるそうです。
四代目亭主の井上豪さんによると、「鮎の形をしているのは松蔵の故郷、新潟県の魚野川の鮎にちなんだもの。松蔵は戦後シベリヤに抑留され、「日本に帰ったら!」の一念でできあがったのがこの最中なんです」とのこと。発売から75年間、小豆を厳選し、最中に合う餡の味を工夫し、100%国産の油にこだわるなど、代々の亭主の手によって進化し今があります。
■スタッフのイチオシ!
鮎の天ぷら最中
小豆のこし餡と白餡の2種類があり、どちらも日持ちは7日間。個包装なのもうれしい。