文化 葛飾 北斎「冨嶽三十六景山下白雨」(変わり図)

◆葛飾 北斎「冨嶽三十六景山下白雨(ふがくさんじゅうろっけいさんかはくう)」(変わり図)
◇すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)で開催中の企画展「あ!っと北斎“みて、みつけて、みえてくる浮世絵”」(後期)の見所をご紹介します。
本作は、「冨嶽三十六景 山下白雨」の元の作品から改変が加えられた「変わり図」で、色味や図柄の一部が本来と違うイメージで摺(す)られています。初摺(しょず)りでは、上空に青空が広がり、山の中腹に黒い雲が立ち込めていましたが、本作は空の上部が黄色のぼかしで摺られ、山の中腹は薄緑色のぼかしで摺られています。さらに山裾には松林が加わっています。初摺より後に摺られた後摺(あとずり)は、絵師が立ち会わず、絵師の意図とは異なる表現に変わることがあるため、本作もその1つと考えられます。本作は上記企画展で展示中です。
日時:8月31日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで
*休館日を除く
入館料:
・一般…1,000円
・高校生・大学生・65歳以上の方…700円
・中学生・障害のある方…300円
・小学生以下…無料
*観覧日当日に限り全展示が観覧可
*詳細は、すみだ北斎美術館HPを参照

問い合わせ:すみだ北斎美術館
【電話】03-6658-8936