くらし 共創で目指す!地域課題の解決と産業集積のアップデート

今月末で開設2周年を迎える区産業共創施設「SUMIDA INNOVATION CORE(SIC)」。ここで生み出されたスタートアップ企業と区内企業の様々な共創が、区が抱える地域課題の解決や、区の産業集積のアップデートにつながっていることをご存じですか?今号では、現在進められている共創の事例をいくつかご紹介します。

◆もうすぐ開設2周年「SUMIDA INNOVATION CORE」とは?
すみだに蓄えられたものづくりの技術・人材と、すみだの強い地域ネットワークを活いかして、スタートアップ企業を支援し、区内企業等との共創を生み出す“産業共創施設”です。共創により各企業の成長・発展を促し、「ものづくりのまち すみだ」が持続的に発展するために重要な〝産業集積のアップデート〟へとつなげていきます。

◆事例1 国産のピックルボール専用コートマットの開発
◇株式会社 BAKUAGE × ナガセケンコー 株式会社
体力や運動経験に関係なく誰もが楽しめるニュースポーツの1つ、「ピックルボール」。テニス・バドミントン・卓球の要素を併せ持ち、バドミントンコートと同じ広さでできるのが特徴です。アメリカ発祥のスポーツで、日本でも競技人口やプレイできる機会が増えてきていますが、専用のコートマットが外国製しかなく、費用や入手の難しさが普及の壁となっていました。
そこで、ニュースポーツの普及を推進する株式会社 BAKUAGEは、国際大会でも採用される高品質なバドミントンコートマットを製造する区内企業のナガセケンコー 株式会社と協力し、国産コートマットの開発に着手しました。
今後、ピックルボールを区民にとってより身近で気軽にできるスポーツとすることで、普段なかなか運動する機会がない方への運動習慣の定着を目指し、健康寿命の延伸につなげます。

・パドル(ラケット)でプラスチック製の穴開きボールを打ち合うスポーツ。球速が遅いので初心者でも楽しめます。
・コートマットの試作品。完成すれば、設置するだけでどこでも気軽にピックルボールができるように。
※詳細は本紙をご覧ください。

ピックルボールの体験会も開催!詳細は株式会社 BAKUAGEのHPへ

◆事例2 認知症の予兆検出アプリ「はなしてね」の開発・実証
◇株式会社 IGSA × 千葉大学予防医学センター
株式会社 IGSAは、認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)に気付けるよう、スマートフォンで質問に答えながら最短2分間話すだけで脳の健康の変化を計測できる、50代から70代の方向けのアプリ「はなしてね」を開発しています。
開発に当たり、千葉大学墨田サテライトキャンパス(文花一丁目19番1号)内のコミュニティスペース「あつまレ HUB・LAB・SUMIDA」でアプリ体験の機会を設け、アプリの使いやすさの評価や質問の設計に関する専門的な助言等を千葉大学予防医学センターが行いました。
本アプリは全国に先駆けて区内で展開しており、区民の皆さんは今年度中は無料で利用できますので、ぜひお試しください。今後は区の介護予防事業との連携も含め、区民の更なる健康増進に向けて取り組んでいきます。

・子どもの頃の思い出や最近の出来事など、気軽に答えられる質問で測定します。
・アプリ体験中の様子。多くの意見を参考に、誰もが使いやすいサービスになるよう開発しています。
※詳細は本紙をご覧ください。

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SDGs(エスディージーズ)は、私たちがこの地球で暮らし続けていくために、2030年(令和12年)までに達成を目指す世界共通の17の目標です。こちらに掲載する事業が目指す目標をアイコンでお知らせします。

問い合わせ:産業振興課産業振興担当
【電話】03-5608-6186