くらし 12月4日~10日は「人権週間」です(1)

~人権擁護委員をご存じですか?~
地域で暮らす一人ひとりの「人権」を守るために活動しているのが、人権擁護委員です。法務大臣から委嘱を受けた民間のボランティアとして相談に応じるほか、人権尊重の大切さを伝える啓発活動を行っています。
人権週間に先駆け12月3日(水)には、人権尊重思想の普及・啓発のため、大井町駅前で人権擁護委員と区長が駅利用者などに啓発グッズを配布します。

■人権擁護委員は、あなたに寄り添う人権相談のパートナー
人権擁護委員は、法務大臣から委嘱された地域の方々によって構成されます。性別や年齢、職業も様々ですが、「みんなが幸せに暮らせるように」という願いを持って活動している民間のボランティアです。

○人権擁護委員について知ろう
Q:人権擁護委員はどんな人がなるの?
区民の中から社会の実情に明るく、人権擁護という活動に理解のある人を区長が議会の意見を聞いたうえで推薦し、法務大臣が委嘱します。品川区には10人の委員がいます。委員は、区民の人権が侵されないよう見守り、侵された人の相談に応じ、救済や正しい人権思想の普及・啓発につとめています。

Q:どんな活動をしているの?
大きくは「人権相談やそれに伴う調査・救済」「人権啓発活動」の2つの柱があり、区の人権擁護委員は主に下記の活動を行っています。

◆人権相談・調査救済(通年)
東京法務局では電話・インターネット・LINE・手紙・面談などにより、差別や虐待、いじめ、ハラスメント、プライバシーの侵害など、多岐にわたる人権問題の相談に応じています。
品川区では、「人権身の上相談」(予約制)を毎月実施し、相談に応じています。
相談内容によっては法務局職員と協力し、調査を行います。関係機関への紹介、法律上の助言などの援助といった救済手続を開始する場合もあります。

◆人権啓発活動
○人権の花運動(4~9月)
人権擁護委員が学校に配布した花の種を、子どもたちが協力して育てることで生命の尊さを実感し、豊かで優しい、思いやりのある心を育む運動です。
7年度は御殿山・第四日野・中延・小山小学校、豊葉の杜学園で実施しました。

○子どもたちの人権メッセージ(4~9月)
東京23区と島しょの小学4~6年生の代表が、自分たちの身のまわりにある人権問題について自らの考えや意見を発表するもので、人権擁護委員が連絡役をつとめています。
7年度は第四日野小学校の6年生が参加しました。

○中学生の人権作文(6~12月)
次世代を担う中学生が人権問題について作文を書くことで、人権尊重の重要性・必要性について理解を深める取り組みで、人権擁護委員が連絡役をつとめています。また、人権尊重思想を広く根づかせるため、入賞作品を周知しています。
6年度は浜川・荏原第六・冨士見台中学校が参加し、浜川中学校の作品が東京人権擁護委員協議会第3部会の代表作品に選ばれました。また、同作品は「令和6年度全国中学生人権作文コンテスト東京都大会」で「優秀賞」を受賞しました。

○小・中学校での人権教室(通年)
いじめなどの人権問題について考える機会を作ることで、相手への思いやりの心や生命の尊さを学びます。人権擁護委員が区内の小・中学校からの要望などによって、人権の花運動における学校訪問や総合的な学習の時間などを利用した人権教室を実施しています。

■品川区との連携
区と連携して下記の事業を行っています。
・人権週間における街頭啓発活動
・「憲法週間講演と映画のつどい」での「人権尊重都市品川宣言」の朗読
・「人権週間講演と映画のつどい」での「人権尊重都市品川宣言」の朗読
・「人権のひろば」での啓発活動および特設人権身の上相談の実施
・品川区要保護児童対策地域協議会への参加 など

■1人で悩まず、困ったことがあったらお気軽にご相談ください
○「人権身の上相談」(予約制)
日時:毎月第1・3火曜日午後1時~4時
※祝日、年末年始を除く。
場所・申込み:相談日の1週間前の午前9時から、電話で区民相談室(第三庁舎3階【電話】3777-1111〔代表〕)へ

問い合わせ:戦略広報課区民相談室
【電話】3777-2000【FAX】5742-6599