- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都品川区
- 広報紙名 : 広報しながわ 令和7年6月1日号
6年4月施行の「品川区ジェンダー平等と性の多様性を尊重し合う社会を実現するための条例」では、ジェンダー平等と性の多様性の尊重という視点に基づき施策を推進するための基本理念を定めました。性別や性的指向、ジェンダーアイデンティティにかかわらず、一人ひとりがその人らしさを発揮しながら、互いに尊重し合い、誰もが自分らしく生きられる社会の実現をめざしています。
性的マイノリティ当事者の方々が日々直面している、性的指向やジェンダーアイデンティティに起因する日常生活上の困難を解消するために、区全体で性の多様性に対する理解を深め、人それぞれの性のあり方を尊重することが大切です。
■多様な性のあり方
性の4つの要素について理解しましょう。これらの要素は、人によって様々な組み合わせがあります。
・からだ…戸籍(法律)上の性
・こころ(ジェンダーアイデンティティ)…自分自身をどんな性だと思うか
・好き(性的指向)…恋愛感情や性的感情がどの性に向いているか
・表現(性表現)…服装やしぐさ、言葉づかいなど
■LGBTQとは
性のあり方が少数派の人たちを「LGBTQ」や「性的マイノリティ」と呼ぶことがあります。日本国内における性的マイノリティの方々の割合は、およそ5~10%といわれています。
・L(レズビアン)…「こころの性」が女性で、女性を好きになる人
・G(ゲイ)…「こころの性」が男性で、男性を好きになる人
・B(バイセクシュアル)…異性も同性も好きになる人
・T(トランスジェンダー)…戸籍(法律)上の「からだの性」と「こころの性」が異なる人
・Q(クエスチョニング)…セクシュアリティがわからない、決めていない人
■カミングアウトとアウティング
○カミングアウトされたら
カミングアウトとは、性的マイノリティの方が、自身の性的指向やジェンダーアイデンティティを他の人に伝えることです。カミングアウトはとても勇気がいることで、あなたを信頼しているメッセージです。
・「話してくれてありがとう」と伝えましょう
・「何かできることはないか」「一緒に考えよう」と共感し、支える姿勢を示しましょう
・誰かに伝えていいのか、だめなのか必ず確認しましょう
○アウティングに注意
アウティングとは、本人の許可なく性的指向やジェンダーアイデンティティを他の人に暴露することです。自分のセクシュアリティを他の人に知られたくない人にとって、アウティングは重大な人権侵害です。本人の同意なしに他の人に話してはいけません。
■「東京都パートナーシップ宣誓制度」の活用
東京都パートナーシップ宣誓制度とは、性的マイノリティのパートナーシップ関係にあるお二人からの宣誓・届け出を、東京都が受理したことを証明(受理証明書を交付)する制度です。区では、東京都パートナーシップ宣誓制度の受理証明書を活用した行政サービスを提供しています。詳しくは区ホームページをご確認ください。
■~ひとりで悩んでいませんか~ にじいろ相談(LGBTQ専門相談)
自分の性や性的指向、ジェンダーアイデンティティなどに関する悩みごとを、専門相談員がお受けします。性的マイノリティの方やその家族、友人、学校関係者、職場の方など、どなたでも相談できます。
相談日時:
(1)毎月第2土曜日午前10時~11時45分、午後1時30分~4時15分
(2)毎月第4水曜日午後2時~7時45分
○面接相談(事前予約制)
場所・申込方法:希望日の前日までに、電話でジェンダー平等推進センター(東大井5-18-1きゅりあん3階【電話】5479-4104)へ
○電話相談(予約不要)
相談電話:【電話】5479-4105
※受け付けは相談日時の時間内に限ります。
※事前予約も可。同センター【電話】5479-4104へ問い合わせ。
■みんなのひろば
性的指向、ジェンダーアイデンティティのあり方や多様性を認め合い、差別や偏見をなくせるよう、安心して思いや悩みを共有し、自分らしく過ごすことのできる交流の場です。
性的指向、ジェンダーアイデンティティなどで悩んでいる方や家族、友人、職場の方、LGBTQなどへの理解を深め支援したい方(ALLY(アライ))など、どなたでも参加できます。
日時:7月19日(土)、10月4日(土)、12月6日(土)、8年2月7日(土)午後1時30分~4時30分
場所:ジェンダー平等推進センター(東大井5-18-1 きゅりあん3階)
※参加には事前申し込みが必要です。詳しくは区ホームページや本紙でお知らせします。
問い合わせ:ジェンダー平等推進センター
【電話】5479-4104【FAX】5479-4111