- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都渋谷区
- 広報紙名 : しぶや区ニュース 令和7年(2025年)5月15日号
◆自分の好きなことを探究する楽しさを改めて実感
◇探究「シブヤ未来科」を通して学んだことは、今後どのようなことに役立つと思いますか?
市川:私は高校に進学しても吹奏楽部を続けたいと考えているので、今回、基礎練習の大切さを改めて知ったことは、今後の部活動にも役立つと思っています。これからもロングトーンの練習を続けることで、フルートの演奏技術をより高めていきたいです。
森:どのように表現すれば相手に自分の考えが伝わるかを考えながら発表した経験は、進学や就職をしてからも役立つと思います。「相手は分かってくれるはず」という前提ではなく、相手にその分野に対する知識がなくても理解してもらえるように工夫することが大切だと感じました。
◇今後、探究「シブヤ未来科」で探究してみたいことはありますか?
市川:来年もフルートについて探究したいです。フルートの練習はロングトーンだけでなく、タンギング※5やリズム練習、三度音程※6の練習など、さまざまなものがあるので、来年は今年よりもレベルアップした探究をしてみたいです。
森:私も引き続き電気に関する技術について探究したいです。そして来年はさらに探究を深め、専門家の人たちにインタビューをしてみたいと思っています。
※5 管楽器を演奏する際の舌を用いた演奏法の総称
※6 二音間の音の隔たりを度数で表す。三度音程はドからミのように三つの音を挟むもののこと。
◇区民の皆さんに向けてメッセージをお願いします。
春日:「My探究」に取り組んでいた時間は、自分の好きなことについて調べたり深く考えたりすることができて、とても楽しかったです。皆さんもぜひ、生活の中で自分の好きなことを探究してみてください。きっと新しい発見があると思います。
森:「My探究」で好きなことを調べたり、実際に装置を作ったりしたことは、本当に貴重な経験でした。探究「シブヤ未来科」の授業で、こういった機会をもらえたことに感謝しています。
市川:探究「シブヤ未来科」での学習を通して、自分の好きなことを突き詰めることの楽しさを改めて感じました。皆さんも何か興味を引かれることに出会ったら、とことん突き詰めてみてください。きっと、世界が広がる楽しさを実感するはずです!
※この記事の取材は、令和7年3月に行われました。
≪「渋谷のラジオ」で放送中!≫
春日さん、市川さん、森さんへのインタビューは5月20・27日に「渋谷の星」で放送します
■探究「シブヤ未来科」とは
渋谷区立の小中学校では、6年度から探究「シブヤ未来科」の取り組みを本格的に実施しています。探究「シブヤ未来科」では、これまでの先生が教えるだけの授業ではない、子どもたち自らが学びを創り、幼児期の遊びに没頭するワクワク感や好奇心、一人一人に備わった自ら学ぶ力・創造性を発揮して、主体的に探究を進める学びが展開されています。この学びでは、渋谷区ならではの文化・芸術、自然、先端技術などのさまざまな資源を生かした体験を通して、感動や疑問、興味から生まれた問いを各教科で学んだ知識を駆使して探究することで、子どもたちが未来をより良く生きる力を身に付けることを目指しています。
※探究「シブヤ未来科」の具体的な取り組みについては、本紙16ページをご覧ください。
◇「シブヤ未来科探究フェス」が行われました
探究「シブヤ未来科」での探究の過程や成果を発表する「シブヤ未来科探究フェス」が3月12日(水)に国立代々木競技場第二体育館で開催されました。渋谷区立の小中学校からは600人以上の児童・生徒が参加し、子どもたち一人一人が立てた問いを探究する「My探究」などについて発表が行われました。
問合せ:教育指導課指導主事
【電話】03-3463-3024【FAX】03-5458-4952