イベント みんなが主役の「渋谷区カラオケ大会」、初開催!(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都渋谷区
- 広報紙名 : しぶや区ニュース 令和7年(2025年)9月15日号
―思いを届けて、みんながつながる、歌の祭典。―
■しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
来年2月に本選が開催される「第1回SHIBUYA NODOJIMAN」の実行委員長を務める井上順さんに、大会への思いや音楽の魅力などについて伺いました。
SHIBUYA NODOJIMAN 実行委員長 井上順(いのうえじゅん)さん
「歌って、応援して、みんなで一緒に盛り上がりましょう!」
◆心で歌えば、きっと届く。渋谷から広がる音楽の輪
◇自己紹介をお願いします。
井上:渋谷生まれ・渋谷育ちの井上順です。今回、初開催となるカラオケ大会「SHIBUYA NODOJIMAN(シブヤノドジマン)」の実行委員長を務めさせていただくことになりました。どんな出会いが待っているのか、これからとても楽しみです。
◇初めて「SHIBUYA NODOJIMAN」のお話を聞いたときは、どのようなお気持ちでしたか?
井上:「ついに来たか!」と思いました。というのも、僕はのど自慢番組が大好きで、毎週のように観ているんです。ステージに立つ皆さんの元気で明るい歌声はもちろん、観客の一体感のある応援も魅力の一つですよね。各地域で行われている大会では、地域ならではの愛情やエネルギーを感じて、心が和みます。「SHIBUYA NODOJIMAN」は、単なるカラオケ大会ではなく、地域を元気にする音楽イベントでもあると思っています。僕は長年渋谷に住んでいますが、一口に渋谷といっても広いですよね。今回の大会を通じて、渋谷をより深く知ることができそうですし、「SHIBUYA NODOJIMAN」をきっかけに、地域のエネルギーがもっともっと高まることを期待しています。
◇「NODOJIMAN」とアルファベット表記されているのも新鮮ですね。
井上:そうですね!渋谷は、今や世界から注目される街ですし、渋谷で暮らしている外国籍の人もいらっしゃいます。音楽を通じて、国境を越えたつながりが生まれたらうれしいです。区内ではこれまでも、気軽に参加できる音楽イベントが数多く開催されてきましたが、「SHIBUYA NODOJIMAN」はこれまであまり見られなかった、勝ち抜き方式を採用している点も魅力の一つになっています。真剣勝負だからこそ生まれるドラマもあるでしょうし、応援にも一層熱が入るんじゃないかなと思います。
◇「SHIBUYA NODOJIMAN」には、どんな人に出場してほしいと考えていますか?
井上:歌うことや、表現することが好きな人にぜひ、参加していただきたいですね。ただ、大会ですから、予選を通過しなければ本選には進めません。この「審査」がとても難しいんです。もちろん、歌が上手であることに越したことはありませんが、僕はそれだけではないと思っています。音楽は「音を楽しむ」と書きますよね。その場にいる人たちをどれだけ楽しませることができるか、そして別の世界に連れていけるか、つまりエンターテインメント性も大事だと考えています。「歌は心で歌う」とよく言いますが、気持ちで歌を膨らませて、観る人を引きつけるようなパフォーマンスを見せていただきたいと思っています。渋谷は多様性の街なので、素晴らしいパーソナリティーや表現力を持った人がたくさん出場してくれるのではと期待しています。
◆緊張も味方に。一体感を生む音楽の魅力
◇ステージで歌うことに緊張や不安を感じる人へ、アドバイスはありますか?
井上:緊張は誰でもするものです。プロの歌手でも本番前には震えていたり、手に汗をかいていたりするんですよ。だから、緊張してもいいんです。その緊張を楽しみながら、自分らしいパフォーマンスができたらいいですよね。アドバイスになっていないかもしれませんが、歌詞を間違えたっていいんですよ(笑)。間違いから生まれる魅力もあります。「うまく歌えなかったらどうしよう」とは考えずに、ステージに立てる喜びをかみしめながら、応援してくれる人たちに、「サンキュー!」という感謝の気持ちで臨むことが大事なんじゃないでしょうか。そういう気持ちがきっと、緊張や不安をはねのけてくれると思います。「一生懸命練習したから大丈夫。あとはなんとかなる!」と自分を信じれば、きっといいパフォーマンスができますよ。
◇井上さんが思う「音楽の力」について教えてください。
井上:音楽の力って本当にすごいと思うんです。その場の空気を変え、人の気持ちを動かし、世界を一変させてしまう。テレビ番組や舞台、行きつけのジャズバーなどでも、僕はそういう瞬間を何度も目にしてきました。こういうと、音楽は特別なものに思えるかもしれませんが、実は僕らは誰もが日常の中で音楽を奏でています。会話は伴奏のない音楽で、強弱もあれば高低もあるし、間もありますよね。つまり、音楽というのは人間の体そのものなんです。あとは、それをいかに自分らしく表現するか、それがこの大会の勝負どころになるんじゃないかなと思います。私も、出場者の皆さんが表現する世界を精いっぱい感じ取りたいと思います。
◇井上さんが「歌う喜び」を感じるのはどのような時でしょうか?
井上:やはり、聴いてくれている人に思いが伝わったと感じられる時が一番うれしいですね。初めて会った人同士でも分かり合えて、その場にいるみんなで一体感を味わえる。これこそが音楽の素晴らしさだと思います。僕のステージでも、お客さんがよく一緒に口ずさんでくれるんです。皆さん、歌詞をよく覚えてくれていて、僕が忘れてしまったときに教えてくれたこともあります(笑)。とてもありがたいですし、温かい気持ちになりました。