文化 アニメ文化をつくる、クリエイター座談会(2)

■中野というまち
藤津:みなさんが働く中野についても、聞かせてください。

小川:お笑い、音楽、そしてアニメなど、多様な文化が発展していると感じます。さまざまなジャンルのイベントも多く、地域と文化が密接につながっているのが中野の魅力ですね。それに、国内外の方が当社作品のグッズを手にしているのを見かけることもあって、「自分たちが制作している作品が世界に届いているんだ」と実感します。

内納:私は入社するまで中野に来たことがなかったのですが、今ではすっかり好きなまちに。新しいオフィスビルと古い小道が混在していて、ごちゃごちゃしているのに居心地がいい。好きなドラマのロケ地もあるので、昼休みにその場所を巡るのが密かな楽しみです。

濵野:仕事の合間や休日に、よく区内を散歩しています。仕事で頭がいっぱいになった時でも、歩きながら街並みや公園の木々を眺めるとリフレッシュできます。中野は都会の便利さと、自然の穏やかさがちょうどいいバランスで共存していて、飽きないですね。

岡田:気取っていない雰囲気がいいですよね。小さな飲食店が多くて、どこも個性があって魅力的です。

川野:そうですね。会社の周辺にも個人経営の飲食店が多くて、仕事の合間に利用しています。これからも長く続いてほしいです。

■これからの挑戦
藤津:最後に、これから挑戦したいことを教えてください。

内納:自分が企画したグッズをきっかけに、作品の魅力が世界に広まっていったらうれしいです。中野から世界へ飛び出す日を夢見ています。

小川:「ゾンビランドサガ」のような、一風変わったオリジナル作品を制作したいです。オリジナルは、視聴者の反応がダイレクトに返ってくる臨場感があります。

岡田:オリジナル作品には特別な魅力がありますよね。いつか中野を舞台にした作品も作れたら、中野がもっとアニメで盛り上がること間違いなしです。

濵野:制作各社が本当に満足できるキャスティングを実現することが、私の使命。関わった全ての人が「この作品に携われて良かった」と心から思えるような作品づくりを支えていきたいです。

川野:これからは監督としても携わることになります。2026年にテレビアニメ化が発表された「LIAR GAME」で、初めて監督を務めます。演出で培った経験を生かし、心に残る作品を作りたいです。

藤津:みなさんの話を聞いて、アニメ業界の熱意を感じました。中野から生まれる文化が、世界へと広がっていく未来が楽しみですね。

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