健康 長引く咳・たん・熱は「結核」かも…

結核は昔の病気ではありません。区では昨年、新たに44人の方が結核を発症しました。
どの年代の方もかかる可能性があります。結核を正しく理解して、予防・早期発見しましょう。

◆結核ってどんな病気?
▽結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です
たんに結核菌がいる患者さんが咳やくしゃみをした時に結核菌が空気中に飛び散り、それを直接吸い込むことで感染します。感染しても発症する方は1~2割程度と言われています。早期発見できると通院治療が可能ですが、放置して症状が進行すると長期の入院が必要となります。
抵抗力の弱い乳幼児は、結核に感染すると重症化しやすく、命に関わることもあります。予防するためにはBCGワクチン接種が有効です。

◆結核の症状は?
初めは咳、たん、熱などの風邪に似た症状で始まり、たんに血が混じる、食欲がなくなる、寝汗をかく、体重が減る、強いだるさなどの症状が現れます。
また、高齢の方は咳やたんの症状がないまま微熱や体重の減少が続いた後、結核だと分かることがあります。

◆結核を予防、早期発見するためには
・十分な睡眠、適度な運動、バランスのよい食事を心掛ける
・2週間以上咳やたんが続く場合は、医療機関を受診する
※受診する前に医療機関へ必ず電話でご相談ください。
・定期健診(胸部レントゲン検査があるもの)を必ず受ける

◆結核になってしまったら
結核は毎日きちんと薬を飲めば治る病気です
結核の治療には公費負担制度が適用されます。結核のことで心配なことがあるときは、保健予防課にご相談ください。

担当課:保健予防課
【電話】03-3602-1331