くらし 町田の生きもので「まちだいきものかるた」を制作しました!

市民の皆さんに生きものへの興味を持ってもらうため、玉川大学等にご協力いただき、市内で見ることができる生きものを題材にした「まちだいきものかるた」を制作しました。
・「つ」ツバメ はるとしあわせ つれてくる
・「ら」ラミーカミキリ しろとくろの ふしぎなもよう
・「か」かわにとびこむ カワセミ ぱちゃん!
・「く」くろっぽいからだが かっこいいでしょ ノコギリクワガタ
・「ぬ」ぬぬ? このあしあとは? アライグマだ!

○かるたの例
絵札をデザインした玉川大学卒業生 永野さん
「私のお気に入りの絵札はエナガです。皆さんもお気に入りの絵札を見つけてみてください!」
・読み札 「え」えだにとまって ひとやすみ エナガ
※詳細は本紙をご覧ください。

本紙2面で絵札をデザインした永野さんと小北教授へのインタビューを掲載しています

■「まちだいきものかるた」の絵札を手がけたお二人に聞く~デザインに込めた思い~
◆玉川大学芸術学部アート・デザイン学科卒業生 永野 聡さん
○デザイン制作の過程について教えてください
まずは現地調査を行いました。薬師池公園や小山田緑地などを巡り、市職員の方の説明を受けながら、生きものを観察しました。
イラストを描くときは、生きものの動きを想像しながら、自分が現地で感じたワクワク感を反映できるように心掛けました。
私にとって、動物や植物を描くのは新しい挑戦で、自然の生きものの構造は想像以上に複雑でしたが、専門家の方々から助言をいただきながら、何度も修正を重ね、完成させることができました。

○特に印象に残っている絵札は何ですか?
お気に入りは、「え」の「エナガ」です。白くてふわっとした可愛らしさをどう表現するかにこだわり、色合いや構図、表情を工夫しました。
苦労したのは、「り」の「カラスウリ」です。繊細な線を表現するのが難しく、一晩だけ咲く花の儚(はかな)さを絵でどう伝えるかに悩みました。

○読者の方へメッセージをお願いします
「まちだいきものかるた」を通して、町田にいる多様な生きものたちに興味を持ってもらいたいです。このかるたが、町田の自然に目を向ける第一歩となり、たくさんの人の学びや発見につながることを願います。

◆玉川大学芸術学部アート・デザイン学科 小北 麻記子教授
○「まちだいきものかるた」をどのように活用してほしいですか?
このかるたには図鑑的な要素も含まれていて、遊びながら知識を深められます。子どもだけでなく、近しい大人と一緒に楽しむことで、家族で自然や命について考える時間も生まれるでしょう。
例えば、お気に入りの生きものを紹介し合う、町田市の地図上で生息地に絵札を置いてみるなど、かるた以外の使い方も多様に広がる教材です。まさに「遊べる図鑑」として、学びと遊びをつなぐ存在になれると考えています。

○このプロジェクト全体を振り返って感じたことは?
一見カジュアルな見た目ですが、制作過程は複雑で、多くの手間と判断が求められました。永野さんの絵、読み札を一緒に考えた小山小学校の子どもたちの言葉、専門家の知見、町田市の環境データなど、さまざまな要素を適切にまとめ、かたちにしていく作業を丁寧に進めてできあがりました。
このかるたは、(1)親しみやすさと専門性、(2)ゲーム性と図鑑性、(3)多様な使い方ができる柔軟性、という3つの要素が絶妙なバランスで成り立っている、大変完成度の高い物です。このプロジェクトに関わることができたのは、私にとっても大きな喜びです。

■まちだいきものかるたを使って遊ぼう!
「まちだいきものかるた」は、各市立小学校・学童保育クラブ・子どもセンター・子どもクラブ等に配布しているほか、市HP(本紙二次元コード)でダウンロードのうえ、印刷してご利用いただけます。

◆「まちだいきものかるた」を貸し出します!
かるた大会を実施したい方などに「まちだいきものかるた」を貸し出します。
※数に限りがあります。
※環境共生課主催のイベントでは、A3・A4サイズの拡大版のかるたも使用しています。

■生きもの調査「生きもの発見レポート」
「まちだいきものかるた」に登場する生きものは、生きもの調査「生きもの発見レポート」の報告を元に選定されました。

◆生きもの調査「生きもの発見レポート」を投稿してみよう!
市では、市内のどこに、どんな生きものがいるかを調査するため、野生の生きものの写真と見つけた場所の情報を集めています。
「まちだいきものかるた」を通して、生きものに興味を持ったら、身近にいる生きものの写真を撮って投稿してみてください。
詳細は市HP(本紙二次元コード)をご覧ください。

問合せ:環境共生課
【電話】724‒4391