くらし 「まちだの木」~町田のみどりを未来へつなぐ~

市では、公共空間から発生した伐採木の利活用に取り組む「『まちだの木』活用プロジェクト」を推進しています。里山の木・竹や公園の木、街路樹など、役割を終え伐採された木々を処分するのではなく、新たな価値を与えて活用することを目的としています。

■新たなパートナーシップ
○木に関する取組で推進する新たな資源循環事業連携協定を締結しました
2025年8月12日、市と学校法人玉川学園は、市内の樹木の活用と循環という共通使命のもと、持続可能な社会の形成や、環境・地域社会の発展に貢献していくことを目的に、事業連携協定を締結しました。
今後は、市の「『まちだの木』活用プロジェクト」と、学校法人玉川学園の「Tamagawa Mokurin Project」において、教育活動や共同研究など、さまざまな取り組みに共に挑戦していきます。

本紙2面で「まちだの木」活用プロジェクトについて詳しくご紹介します

■まちだの里山の取り組み
町田市は、都市近郊にありながら、豊かな自然環境や農環境を有し、4つのエリアで里山の風景を目にすることができます。これらは市の魅力の一つであり、価値ある資産・資源でもあります。
一方、維持管理を行っていても十分に行き届かないと、荒廃やそれによる倒木被害、不法投棄などが起きてしまう課題があります。
市では、こうした資産・資源を有効活用し、持続可能なものとしていくため、地域住民や企業・団体等、多様な主体との連携・協働により、里山における経済、社会、環境の新たな循環の構築を目指しています。

○鶴見川源流保水の森
町田市上小山田町にある鶴見川の源流域には、水源の豊かな緑と水辺のもとに多様な生きものが賑(にぎ)わう2つの谷戸(田中谷戸と野中谷戸)が広がっています。
人の手が入らなくなって荒廃が進み、水害や土砂災害等が懸念されていたこの地域を「鶴見川源流保水の森」とし、(特)鶴見川源流ネットワークによって自然資源を保全・再生する活動が進められています。

○(特)鶴見川源流ネットワークの活動
鶴見川源流保水の森では、竹やササが繁茂し荒廃した森に、クヌギやエノキを植え、森の再生を行ってきました。2008年からは、地元の小学3年生全員で畑にクヌギのドングリを植えて苗木を育て、3年後の6年生時に谷戸に移植する取り組み(延べ1146本植樹)を行っています。また、2012年からは、東京環境工科専門学校と、ササの伐採とエノキの植樹(延べ120本)を行っています。
※本紙6面にイベント「散策とキスゲの植栽体験」の記事を掲載しています。

問合せ:農業振興課
【電話】724‒2164

■街路樹の取り組み
市では、2023年3月に「町田市街路樹更新計画」を策定し、順次街路樹の更新を行っています。
また、老木化や大径木化などで本来の役割を果たせなくなり伐採をした街路樹を「新たな資源」として活用することで、街路樹の新たな価値を生み出す取り組みを行っています。計画の詳細は、市HP(本紙二次元コード)をご覧ください。

問合せ:道路政策課
【電話】724‒1120

○事業連携協定を締結
2024年3月29日に、市は飛驒産業(株)〔岐阜県高山市〕と事業連携協定を締結し、伐採した街路樹の個性を生かした家具などの商品化や公共空間などでの利用に向け、製品化に取り組んでいます。これらの製品は市民の皆さんや事業者の方にもお買い求めいただけます。製品に関するお問い合わせは、飛驒産業(株)コントラクト事業部東日本(【電話】03‒5425‒6661)または市HP(本紙二次元コード)内の飛驒産業(株)お問い合わせフォームへご連絡ください。

■イベントで「まちだの木」に触れてみませんか
「まちだの木」活用プロジェクトの普及・啓発を目的に、展示企画とワークショップを行います。ぜひ会場においでいただき、温かみのある「まちだの木」の手触りをお楽しみください。
日時:10月27日(月)~31日(金)、午前8時30分~午後5時
※31日は午後3時までです。
場所:イベントスタジオ(市庁舎1階)
展示内容:パネル展示、制作物展示など

○10月28日はワークショップ「『まちだの木』で小物をつくろう!」を開催します
市内の公共空間から発生した「まちだの木」を使って小物づくりができます。木の温かみを感じながら、工作を楽しみませんか。
日時:10月28日(火)午前9時30分~午後4時(所要時間20分程度)
制作内容:
大人向け…小物入れ
子ども向け…キーホルダー
講師:くうちん工房
定員:大人10人、子ども15人
先着順

問合せ:農業振興課
【電話】724‒2164

問合せ:
農業振興課【電話】724-2164
道路政策課【電話】724-1120