- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都日野市
- 広報紙名 : 広報ひの 2025年9月号
■健康で幸福度の高いまちを目指して
日野市では100歳表敬訪問事業を実施しています。今年の訪問先は昭和39年に開通した東海道新幹線(0系)のパンタグラフ(車両の屋根に付いている、電気を供給するための装置)の開発に携わった方です(詳細は今号最終ページ参照)。当時の写真や図面を見せながら、時折眼光鋭く往時を語る様子は、今なお技術者としての誇りを胸に抱いていることを感じさせます。
一方、今年は「日野市老人クラブ連合会」が創立60周年を機に「日野市シニアクラブ連合会」に改称されました。人生100年時代といわれる社会の変化を反映しながら、より柔軟で現代的な活動を目指してのことです。記念行事も各団体が心を込めた出し物を披露し、大いに盛り上がりました。
改称のもう一つの理由に「老」の字が時に古くさい印象を与え、市民の方が入会をためらってしまうことがあったそうです。ただ、「老」の字には「高い徳」や「熟練」といった尊い意味も含まれます。それらの意味合いは心の中で大切にしつつ、これからも長い歴史や経験を活かして、会が益々発展することを心より願っています。
私は「健康で幸福度の高いまち」を市政のテーマの一つに掲げています。東海道新幹線の開発に挑んだ技術者の誇り、日野市シニアクラブ連合会の新たな門出。それぞれの歩みに学びながら市政運営に臨み、いきいきとした健康なまちを作っていきます。
〈今月の一句〉
ハレ舞台うちわ鳴らして出番待つ
問合せ:市長公室
(【電話】042-585-1111)