くらし 12月3日～9日は「障害者週間」

■市内で活躍する障害のあるかたたちの活動に目を向けてみませんか?
市内には、障害のあるかたが働く「就労継続支援B型事業所」が20か所あります。日々、さまざまな仕事や活動を通して、社会とつながり、働く喜びを見出しています。今回は、「福祉事業センター」と「セサミ萩」を訪ね、日々の働く様子や活動を伺いました。

○確かな仕上がりがカギ〔福祉事業センター〕
商品の袋詰めや発送物の丁合、箱の組み立てなどの軽作業を中心に、さまざまな障害のあるかたが通所し仕事をしています。
時計の組み立てや修理に必要な部品の袋詰めや箱詰めでは、細かく繊細な指先ほどの大きさの部品をピンセットで慎重に扱います。化粧品を発送時に必要な箱の組み立てでは、複雑な折りも慣れた手つきでテキパキと進めます。「傷つけたら不良品になってしまうので緊張します。」「向きが決まっているので見本で確認しています。」など、利用者のみなさんの眼差しは真剣そのものです。一人ひとりの障害状況に合わせた補助具をご本人と職員が相談して手作りし、作業が進めやすくなるよう工夫しています。
「お預かりした資材をていねいに作業し、納期を守ることをいつも意識しています。」と担当職員。50年近く受注し続けている作業もあるとのことです。利用者と職員のみなさんの真面目さが業者との信頼関係を作り、活躍の場を作り続けています。

○地域に根ざした作業所〔セサミ萩〕
萩山駅の近くにある店舗兼作業所で、封筒づくりの下請け作業やお花の販売などを行っています。
主な作業の一つである封筒作りは、繊細な材料に折り目をつけたり、目印がないところにシールを貼ったりするなど、慣れた手つきで進めます。「慣れるまでは緊張しました。」「いつも同じ封筒ではないので。」と素早くも慎重に作業に取り組んでいました。
店頭に陳列されたお花や植物に誘われ、近所のかたが立ち寄ります。また、駅の近くということもあり、道を尋ねるために寄る人もいて、接客が励みになる利用者もいるそうです。
「近くに大きな病院があることもあり、地域の人だけでなく、駅を訪れる人にも受け入れられやすいようです。」と担当職員。日頃のていねいな対応で、地域の人との交流が広がっています。

■あなたの一歩が障害のあるかたたちの力になります。
1・企業の皆さんへ「そのお仕事、私たちにお任せください!」
市内の障害者就労支援施設では、次のような業務を受託しています。

事務・軽作業：DMの封入・発送、データ入力、シール貼り、箱折り、各種部品の組み立て　など
印刷・制作：チラシや名刺の企画・デザインから印刷、製本、事務用封筒の制作　など
屋外作業・清掃：公園やマンションの清掃・除草、資源回収、ポスティング　など
その他：市内への昼食弁当の宅配、木工品・陶芸品など、さまざまなニーズにお応えします。

これまで企業の皆さんからは「仕事が丁寧」「幅広い仕事をお願いできる」といった声をいただいています。「何かお願いできるかも」と思ったら、ぜひ一度ご相談ください。
継続的なご依頼が、企業の皆さんのサポートのほか、工賃の向上や地域の働く場の拡大につながります。

各施設の特色や対応可能な業務については、下記の連絡先までお気軽にお問い合わせください。

2・市民の皆さんへ「こんな商品をつくっています!」
施設では、焼きたてのパンやお菓子はもちろん、温かみのある木工品や陶芸品、手芸品など、作り手の想いがこもった魅力的な製品がたくさん生まれています。市内20カ所の事業所それぞれに特色があり、イトーヨーカドー東村山店での定期販売や各施設・イベントなどでの直接販売も行っていますので、まずはお手にとってください。
商品を購入していただくことで、障害のあるかたたちの自信ややりがいにつながります。

施設や利用者が働く様子など、各福祉事業所について詳しくは右記コードからHPをご覧ください
※二次元コードは本紙参照

■障害者週間をきっかけに、できることから始めてみませんか?あなたの小さな一歩が、誰かの大きな一歩につながります。
○就労継続支援B型事業所　市内MAP
※地図は本紙参照

問合せ：障害支援課