健康 〔コラム〕歯科医師会

■知覚過敏
歯磨きをしたり、冷たいもの・甘いものを飲食したときに感じる一時的な「しみる・痛む」といった症状が知覚過敏です。知覚過敏の原因はさまざまありますが、主なものとして、
(1)歯肉(しにく)退縮(歯茎(はぐき)下がり)
加齢や歯周病などにより歯茎が下がり、歯の根が露出すると、しみやすくなります。
(2)歯のすり減り・欠け
歯も少しずつ自然にすり減っていきますが、特に歯ぎしりや食いしばりがあると、噛む面と歯の根元がすり減ったり欠けたりします。
(3)酸性の飲食物による歯の酸蝕(さんしょく)
酸性の飲食物(炭酸飲料や乳酸菌飲料、酢・柑橘類などの酸っぱい食べ物等)を頻繁に、また長時間摂取する習慣があると、歯が溶けていきます。
歯の表面はエナメル質という硬くて強い組織で覆われていますが、歯の根にはエナメル質がありません。また、すり減りや欠け、溶けることでエナメル質が失われると、内部の象牙質(ぞうげしつ)が露出します。象牙質は痛みやしみを感じやすいため、知覚過敏の症状を感じやすくなります。
いずれの原因であっても、放置すると悪化してしまう可能性があります。また、自分自身ではむし歯か知覚過敏か判断するのは難しいこともあるため、歯科医院で検査してもらいましょう。

東村山市歯科医師会