くらし “社会を明るくする運動”をご存じですか?〜支え合う市民がつくる安心なまち〜(1)

今年75回目を迎えた、法務省が提唱する“社会を明るくする運動”は、犯罪や非行の防止と、犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支える地域づくりをめざす全国的な活動です。市では「国立市“社会を明るくする運動”推進委員会」を組織し、誰もが安全で安心して暮らすことができる“明るいまち”をめざして活動しています。
今号では、運動の内容と、参加しているボランティア団体の皆さんをご紹介します。

◆“社会を明るくする運動”がめざすもの
犯罪や非行をした人が再び過ちを犯さないためには、その人が自らの罪を償い、立ち直る努力を続けることが必要です。しかし、そうした過去を持つことで社会のなかで孤立し、立ち直ろうとしていても、再び罪を犯してしまうケースが少なくないのも現実です。

“社会を明るくする運動”では、立ち直ろうとする人を地域で支え、見守ることで、犯罪や非行のない明るい地域社会をつくることをめざしています。
市では「犯罪の未然防止」と「犯罪を犯した人の立ち直り支援」という2つの視点から、毎年さまざまな活動を行っています。

◆活動(1) 犯罪を犯した人の立ち直り支援

◇リカバリーマーケットくにたち
毎年6月ごろに、受刑者が製作した刑務所作業製品の即売会を行っています。受刑者の円滑な社会復帰を促すとともに、売上の一部を犯罪被害者支援団体の支援に役立てています。

◆活動(2) 犯罪の未然防止

◇講演会・研修・参加型イベント
市では毎年、多彩な取り組みを通じて活動への理解と啓発を促し、誰もが安心して暮らせる「明るい社会」の実現をめざしています。

・講演会
薬物依存症への理解促進のため、薬物依存症者のリハビリ施設「藤岡ダルク」による講演会と沖縄琉球太鼓の演舞を開催しました。

・見学会
今後の活動に生かすため、児童自立支援施設「国立武蔵野学院」を見学しました。

・音楽祭
啓発のため、市内の小中高生を中心とした音楽・パフォーマンス祭を開催しました。
日吉七暖(ひよしななは)さん(当時の参加者より)
小学5年生の時、オーディションで木琴に選ばれました。とても緊張しましたが、仲間と力を合わせ、本番では学年全員が心をひとつにして演奏することができました。この経験によって協調する力を育み、自信をもって次の学年へと進むきっかけになりました。この音楽祭を通して得た達成感や仲間との絆は、今でも私の大切な原点であり、自分自身の成長にもつながる良い経験になったと実感しています。

・作文コンクール
若い世代に、国立市の安全で安心な明るいまちづくりについて考えてもらうため、市内の子どもたちから「明るい社会をめざすためのアイデア」を募集し、作文コンクールを開催しました。

問合せ:国立市“社会を明るくする運動”事務局(福祉総務課地域福祉推進係)