- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都八丈町
- 広報紙名 : 広報はちじょう 2025年9月号
1.町立八丈病院での分娩を終了するに至った経緯
現在まで八丈病院では、最小限のスタッフ数で分娩から新生児の管理まで行っていました。しかしながら分娩を安全に進行させるためには、産婦人科医師や助産師のほか、麻酔科医師、小児科医師や看護師など、多職種との連携が不可欠と言われています。
また昨今の働き方改革に照らし合わせても、現行の職員定員数での分娩対応は、適切な状態では継続できない形と言わざるを得ません。分娩に必要な医療スタッフの確保が全国的に難しくなっている中で、今後、適切な働き方で安全に分娩および新生児管理を当院で実施することは極めて困難と判断し、島外医療機関での分娩へ移行するという結論に至りました。
2.現時点で想定されている、次年度の妊娠から出産までのスケジュール
※選択された医療機関によっては、スケジュールが異なる場合があります。
※1 リスクの低い妊婦…※2などのハイリスク妊娠の要因を有しない妊婦
※2 リスクの高い妊婦…高齢(35歳以上)、若年(15歳以下)、肥満(BMI:25以上)、多胎妊娠、持病(高血圧、糖尿病、喘息など)、前回妊娠時既往(重症妊娠高血圧症候群、早産、帝王切開など)、子宮形態異常、頸管短縮など
現在予定している紹介先の分娩医療機関には、敷地内に宿泊滞在施設があります。
また今後、都内滞在用宿泊施設や分娩医療機関、産後の不安に対応するサポートシステムの確保に加え、島外出産に伴う滞在費用や渡航費などの助成制度の導入など、より安心した出産に向けて体制を整えていきます。2人目以降の出産を考えている方についても町としてサポートを検討していきます。