くらし 知事メッセージ

ネット社会になり、最近は本が売れない時代になりました。ネットで簡単に本が手に入ることから、街の書店もどんどん姿を消しつつあります。かつては、書店内をうろうろするだけで、ワクワクしたものです。しかし、今や活字文化そのものが危機にひんしていると言っても過言ではありません。
そんな時代だからこそ、図書館の存在意義というのは、これまで以上に大きくなっているのではないでしょうか。
神奈川県立図書館は、爽やかな秋風が心地よい横浜の紅葉ケ丘に立地しています。昭和29年開館ですが、令和4年にリニューアルを行い、多様な読書スペースや交流エリアを新たに設けることで、本や人とのつながりを広げることができる「価値を創造する図書館」として生まれ変わりました。
一人で黙々と本を読むだけでなく、同じような興味・関心を持った人同士が交流を深めることも想定したつくりとなっています。読書を通じた仲間づくりは未病改善にもつながるはずです。今年の秋はぜひ県立図書館に足を運んでみてください。

神奈川県知事 黒岩祐治