くらし (特集1)意外と知らない!?災害時のアレコレ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県横浜市港北区
- 広報紙名 : 広報よこはま港北区版 2025(令和7)年6月号
過去に発生した大地震では、水や食料のことだけでなく、実はトイレや医療のことも課題になりました。地味だけど、避難生活に欠かせない災害時のアレコレを知っておきましょう!
■携帯トイレの備えは十分ですか?
水洗トイレは、大地震が発生すると断水や下水道管の破損により、突然使えなくなってしまうかもしれません。また、発災直後は、使えるかを調べるには時間がかかります。携帯トイレを準備して、すぐに使えるようにしておきましょう!
◆トイレが使えなくなることを想像してみてください
備えがないと、「トイレに行きたい」と思った時に、毎回、外にトイレを探しに行く必要があります。
▽携帯トイレを準備しましょう
・携帯トイレの必要数
1日5回×3日分×家族の人数分 = 必要数(一般的な1日のトイレに行く回数は約5回)
・自分にあった携帯トイレを見つけよう
携帯トイレには色々な種類があります。ホームセンター等で、手に取って選んでみましょう。
▽トイレは我慢してはいけません
トイレを我慢することは、水や食料等の摂取を控えることにつながり、「エコノミークラス症候群」といった健康被害を引き起こす可能性があります。
▽ポイント
・使用済の携帯トイレは、燃やすごみとして処分します。発災時は、ごみ回収まで日数を要する可能性がありますので蓋つきのごみ箱があると安心です。
・消毒液やウエットティッシュ等を用意し、衛生面にも気を付けましょう。
発災から6時間以内に約7割の人がトイレに行きます(吹き出し ミズキー)
■医療機関の受診は、緊急度に応じた行動を!
大地震が発生した際の医療体制は、平常時とは異なります。限られた人と資源で、できる限り多くの命を救うために医療機関では負傷者の緊急度に応じた診療活動が行われます。そのため、状況に応じた行動をするようご協力をお願いします。
◆軽症
▽生命の危険がなく、歩行できる
皆さんの自助・共助による応急手当
・日ごろから薬や応急手当等、物品を用意しておきましょう
・軽いけがや発熱は自分や家族、隣近所の人に応急手当をしてもらいましょう
・診療可能な診療所・薬局にはのぼり旗が掲示されます
◆中等症
▽今すぐ生命の危険はないが歩行ができない
◆重症
▽生命の危険が切迫している、生命の危険の可能性がある→医療機関へ
区民の皆さまは、まず自助に努めてください。
自助が充実することで自分の安全が確保でき、自分だけでなく地域で助け合う共助をしていくことにつながります。その結果、防ぎ得た災害死を減らすことにもつながりますので、大変なことだと思いますが、ご理解・ご協力をよろしくお願いします。(吹き出し 港北区医師会 片山(かたやま)副会長)
問合せ:
災害時のトイレの備えについて…総務課防災担当【電話】045-540-2206【FAX】045-540-2209
災害医療について…福祉保健課事業企画担当【電話】045-540-2360【FAX】045-540-2368