- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県横須賀市
- 広報紙名 : 広報よこすか 令和8年1月号
全国に誇る横須賀市の地域医療体制。その強みはコロナ禍を経て強化された行政・医療機関の連携にあります。
横須賀市の元健康部長森田佳重氏を聞き手に、地域医療を支えるリーダーたちと市長が、あゆみと展望を語り合いました。
■出席者紹介
行政運営、地域医療に携わる代表者が一堂に会し、新春ならではの座談会を実施
◇横須賀市医師会長
・髙宮 光氏
救急医療センターの運営など、最前線で市民の健康と命を守る。
◇横須賀市歯科医師会長
・半澤 栄一氏
市内歯科医師と連携し、休日急患歯科診療所の運営などに取り組む。
◇横須賀市薬剤師会長
・荒木 稔氏
安全で効率的な薬剤管理や適正供給などを目指し、医療機関と連携。
◇横須賀市長
・上地 克明
地域医療の充実、全国に誇れる医療体制を三師会と共に推進。
▽聞き手
・森田佳重
現在の活動について、(本紙)6面「よこすか名鑑」で紹介しています。
■市長とリーダーたちが語る地域医療のこれまでとこれから
◇夜間・休日も安心 横須賀市の医療体制
聞き手:本日は、地域医療をテーマとした新春座談会です。
市民の皆さんの健やかな一年を祈念し、まず初めに、年末年始も安心して医療が受けられる体制について、救急医療センター顧問も務める髙宮会長に伺います。
髙宮:救急医療センターは、年末年始、24時間体制で患者を受け入れています。年間の受診者数は、関東甲信越1都9県の301施設中で最多です。加えて、治療レベルの高さ、市からの補助を受けない良好な経営状況などが評価され、昨年は神奈川県から「救急医療功労者」として表彰していただきました。今後も持続的に安定した運営を目指していきます。
荒木:救急医療センター内で調剤し、24時間体制で薬を処方しています。年末年始の患者数は1日に1,000件を超える場合もあり、私も対応にあたっています。毎週日曜日には市内の薬局が当番制で開局しているので、処方箋を柔軟に受け付けられる体制も整っています。
半澤:急な歯の痛みなどに対応できるよう、休日急患歯科診療所も同様に、日曜・休日の診療にあたっています。特に年末年始は患者数が増えるため、スタッフを増員し、体制を強化しました。21時まで開院しています。
上地:本当にありがたく、心強いです。この年末もありがとうございました。市民の皆さんの命と健康を守ることは、行政として最も重要な役割です。三師会の先生方と「四位一体」の関係が築けているからこそ、あらゆる事態にも柔軟に対応していけるのだと思います。
◇コロナ禍での連携 地域医療体制の強化へ
聞き手:四者の連携の強さを後押しした出来事として、新型コロナウイルス感染症の対応が挙げられると思います。コロナ発生の一報を受けた際、市長のお気持ちはいかがでしたか。
上地:「自分が守らなきゃ、誰が守る」と覚悟が湧きました。そして、行政が一つになって先頭に立たなければ、医療現場の皆さまのご協力は得られないと。市長としての役割を強く認識した瞬間でもあります。
髙宮:医師会では、まず県内に先駆け、PCR検査センターを設置しました。最初の2件の検査結果がいずれも陽性で「これは本当に身近な脅威だ」と感じたことを覚えています。厳重な防護服に身を包み、検体を採取していた現場には、常に大きな緊迫感が漂っていました。その後は発熱外来を設け、延べ44,000件の受診があり、ピーク時の陽性率は約70%にも達しました。さらに、横須賀独自に中和抗体療法の体制を迅速に整え、県全体の10倍近い実績の約2,200件に対応し、感染拡大防止に努めました。
半澤:感染拡大に際し、ワクチン接種には行政や医師会の多大な協力があり、大変感謝しています。市内の多くの歯科医院では、感染対策強化のための機器などを導入し、コロナ前と変わらず診療を継続しました。クラスター発生は1件もなく、歯科医師会員の感染者はわずか2人にとどまりました。
荒木:救急医療センターでは、院外にも薬剤師を配置し、多くの患者の対応にあたりました。また、患者の自宅ポストへの薬の配達に加え、電話での服薬指導にも注力しました。100段以上の階段がある住宅も多いため、配達は決して容易ではありませんでしたが、横須賀市独自の配達費用の補助に支えられました。
問合せ:健康総務課
電話824-7502
