健康 健康へのさらなる一歩、踏み出しませんか

■今日の一歩が未来の安心に
健康診断は、健康状態を知る大切な機会。受診結果をしっかりと確認・活用し、必要に応じて医療機関を受診することで、病気の予防・早期発見につながります。
市では、皆さんの特定健診結果を活用した健康サポートを、全国で初めて実用化。医療や介護情報とも連携させ、総合的な分析に基づく保健指導などを推進していきます。デジタル技術を活用し、これまで気付くことができなかったリスクを把握。皆さんの健康増進の一助を担います。
「人生100年時代」といわれる今、いつまでも、生き生きと自分らしく過ごすためには、日々の健康づくりがとても大切。規則正しい生活やバランスの良い食事、適度な運動など、毎日のちょっとした心がけが、明日の健康につながります。
市では、皆さんのさらなる健康を後押しする、多様な取り組みを展開中。ぜひ病気の予防や早期発見にお役立てください。

■知っていますか?帯状疱疹(ほうしん)
◇80歳までに約3人に1人が発症
ピリピリ・チクチクする皮膚の痛みや違和感、かゆみといった症状はありませんか。それは、帯状疱疹のサインかもしれません。
帯状疱疹とは、水ぼうそうと同じウイルスが原因の皮膚病。症状が進行すると、体の左右どちらかに発疹が出て水ぶくれになり、強い痛みを伴います。
9割以上の成人の体内に潜むウイルスで、疲れやストレスなどで免疫が弱まると発症しますが、予防にはワクチンが有効。
市の助成により、少ない自己負担額で接種できます。

◇ワクチン接種で予防を
横須賀市保健所 土田賢一所長

帯状疱疹は、誰もが罹患(りかん)する可能性があり、高齢者にとっては身近な病気の一つ。顔に発疹が出ると、聴力低下や失明のリスクもあるため、早期受診が重要です。
重症化すると、2割の人が後遺症となる神経痛を経験し、日常生活に影響を及ぼすことも。予防にはワクチン接種が有効で、6~9割程度の高い予防効果が見込まれます。
市では、対象の皆さんに接種券を送付し、自己負担額を抑えることで、接種しやすい環境を整備。
皆さんの将来の健康につながる、ワクチン接種をご検討ください。

▽65歳以上に接種費用を助成
接種券が届く人(送付は1回限り):本年度に65・70・75・80・85・90・95歳、100歳以上になる人
申込:接種券の到着後、医療機関に電話などで申込できます
費⽤:
・⽣ワクチン…3,000円(1回接種。予防効果は約6割)
・不活化ワクチン…7,000円/回(2回接種。予防効果は約9割)

・詳細はこちら
(※本紙の二次元コードを読み取りご確認ください。)

問合せ:コールセンター
【電話】822-4000

■気になりませんか?骨密度
◇60代女性の約3人に1人は骨粗しょう症
骨密度は骨の健康状態を知る基準の一つ。基準値を下回る場合には、骨の強度が低下し骨折しやすい状態、骨粗しょう症と診断されます。
特に閉経後の女性は、ホルモンバランスの変化により、骨密度が低下し、発症リスクが高まります。高齢者などは骨折をきっかけに、寝たきりになる場合も。骨粗しょう症はもちろん、介護予防のためにも、定期的に骨密度を知っておくことは有用です。お近くの医療機関などで、簡単・手軽に測定できます。

◇検診で骨折リスクへの備えを
横須賀市医師会 骨密度検診担当 黒坂望医師

骨粗しょう症の自覚症状はほとんど出ないため、気付かぬうちに骨折しやすい状態になっているかもしれません。骨密度は、20歳ごろに最大値が決まります。思春期に過度なダイエットなどを経験した人は、上がりきらないまま年齢を重ねている場合も。
健康状態に自信のある人も定期的に受診することで、骨粗しょう症の早期発見・治療、健康寿命の延伸につながります。検査の所要時間はわずか10分。「試しに測ってみる」気持ちで、ぜひ受診をご検討ください。

▽40歳以上の女性に受診勧奨
案内はがきが届く人(送付は75歳まで5年ごと):40・45・50・55・60・65・70・75歳の女性
実施場所:
・医療機関
・市健診センター(要予約)
費⽤:600~1,600円
(検査方法により異なります)
※骨粗しょう症で治療中の人は受診不可

・詳細はこちら ※本紙の二次元コードを読み取りご確認ください。

問合せ:健康管理支援課
【電話】822-4307

■活用していますか?健診結果
◇市が新たな取り組みをスタート
健康診断は、健康状態を知る大切な機会。受診結果をしっかりと確認・活用し、必要に応じて医療機関を受診することで、病気の予防・早期発見につながります。市では、皆さんの特定健診結果を活用した健康サポートを、全国で初めて実用化。医療や介護情報とも連携させ、総合的な分析に基づく保健指導などを推進していきます。デジタル技術を活用し、これまで気付くことができなかったリスクを把握。皆さんの健康増進の一助を担います。

◇デジタル技術に人のぬくもりをプラス
デジタル・ガバメント推進室 太田耕平室長

市民の皆さんの健康データを連携・分析して、糖尿病リスクを予測する仕組みを導入しました。リスクが高いと判断された人には、保健師や管理栄養士が、一人一人に即した生活習慣の改善プログラムを提案。デジタルの利便性だけでなく、人の温かさも生かしたサポートがこの取り組みの特徴です。将来的には、要介護リスクの予測など、多岐にわたる健康支援の実現を目指しています。これからも、デジタルと人の力で、皆さんが元気に楽しく暮らせるまちづくりを進めていきます。

問合せ:健康増進課
【電話】822-8135

■〔check!!〕新たな機器を備え、災害拠点病院を目指す市立総合医療センター
3月に開院した久里浜の市立総合医療センターでは、幅広い病気の早期発見が期待できるPET-CTなど、新たな医療機器を導入。免震構造や三浦半島初の病院屋上ヘリポートなど、災害時を見据えた設計や機能も特徴です。災害医療を支える体制が整っていることから、市内3病院目の災害拠点病院を目指しています。

◇災害拠点病院とは?
災害時に地域の医療機関を支援する機能を持つ病院。重症・重篤な傷病者の受け入れなど、災害時の医療救護活動の中心を担う。市内では現在、横須賀共済病院と市立市民病院の2病院が指定。

問合せ:市立病院課
【電話】822-4347