くらし 市の財政状況

令和5年度の数値を用いて全国共通の指標6項目を県内19市で比較
・人口…17万5,272人(令和6年3月31日現在)
・歳入総額…717億1,947万2,000円
・歳出総額…684億6,444万8,000円
・実質収支…29億33万円
令和5年度普通会計(注)決算などの数値を用いて、財政と市債の状況をまとめました。本市では、人件費や扶助費(社会保障費)などの固定経費に加え、鎌倉特有の出費(緑地の維持管理や文化財保護の経費など)が財源の大半を占めています。市では、主に人件費の削減や事務の効率化などによりコスト削減を進めており、引き続き健全な財政運営に努めます。
(注)本市の場合、一般会計、大船駅東口市街地再開発事業特別会計、公共用地先行取得事業特別会計を合わせたもの
・各指標の順位は県内19市中の順位で、鎌倉市はリストの下に行くほど順位が上がります

■指標(1)…財政力
◇Q.財政力はどのくらい?
財政力指数は、行政サービスにかかる費用と、市税収入などとのバランスを見るものです。1.0を超えると財政に余裕があるとされ、普通地方交付税が交付されません。

財政力…2位

財政力指数(令和3~5年度の平均値)
・全国平均…0.48
・県内最小値…0.54
・県内平均…0.84
・鎌倉市…1.08
・県内最大値…1.18
本市は平成26年度以降、普通地方交付税の不交付団体で、令和5年度は1.106、6年度も1.100となり、引き続き不交付団体です。

■指標(2)…財政構造の弾力性
◇Q.市が自由に使えるお金は多い?
経常収支比率は、一般財源(使い道が特定されない財源)のうち、経常的経費がどのくらい使われたかを見る指標です。数値が低いほど、自由に使える財源があるといえます。福祉などにかかる経費が増え、全国的にこの数値は高まっています。

弾力性…10位

経常収支比率(%)
・県内最大値…100.4
・県内平均…96.9
・鎌倉市…96.1
・全国平均…93.1
・県内最小値…88.5
前年度より比率は増加しましたが、県内平均を下回る水準を保っています。今後も固定経費の抑制に注力し、健全な財政運営に努めます。

■指標(3)…定員管理の適正度
◇Q.職員の人数は?
地方公共団体の正規職員数のうち、常時勤務する職員の人数で比較しています(臨時・非常勤職員は除く)。全国的に、平成28年度以降は横ばいから微増傾向が続いています。

職員数(少ない順)…10位

人口1000人当たりの職員数(人)
当指標は政令市を除く16市で比較
・県内最大値…10.86
・全国平均…8.37
・鎌倉市…6.92
・県内平均…6.86
・県内最小値…5.34
市全体が複雑な地形で消防署所の数が多いこと、ごみ収集の委託化が途上にあることなどの理由で、県内平均を上回っています。職員数適正化計画のもと、適正化に努めています。
問い合わせ:行政マネジメント課

■指標(4)…給与水準の適正度
◇Q.職員の給与水準は?
ラスパイレス指数は、国家公務員(同等の職種・経歴に相当する)の給料月額を100とした場合の地方公務員の給与水準を表します。

給与(低い順)…6位

ラスパイレス指数(令和6年度の数値)
・県内最大値…102.3
・県内平均…99.8
・全国平均…98.8
・鎌倉市…98.5
・県内最小値…95.9
今後も、適正な給与水準の維持に努めます。
問い合わせ:職員課労務担当

■市債
市債(市の借金)は原則、公園や学校、下水道などの公共施設を整備する場合に発行しています。長期にわたって使う施設にかかる費用を、現在の市民だけではなく、将来利用する市民にも公平に負担してもらうことができ、また、福祉や教育など他の経費への影響を軽減できます。

◇令和5年度の市債発行額…約16億7,780万円
主な事業と発行額
・道路・橋の設計や工事など…5億9,560万円
・市営住宅集約化事業…5億5,160万円
・消防車両の購入や消防施設の用地取得など…1億4,640万円

◇指標(5)…将来負担の状況
Q.借金の程度はどのくらい?
将来負担比率は、一般財源のうち、市債残高など将来への負担となる金額がどのくらいかを見る指標です。350%を超えると改善が必要になります。

負担の軽さ…1位

将来負担比率(%)
・県内最大値…127.2
・県内平均…83.8
・全国平均…6.3
・県内最小値…0以下
・鎌倉市…0以下
令和5年度の1人当たりの市債残高は、一般会計では15万8,456円で、前年度末よりも約1万1,615円減りました(下水道事業会計などを含めると32万839円)。全国的に見ても低く抑えられています。

◇指標(6)…公債費負担の健全度
Q.返済が財政に与える影響は?
実質公債費比率は、1年間に使ったお金のうち、借金の返済にどのくらい使われたかを見る指標です。25%を超えると、新たに借金をする場合に制限があります。

健全度…1位

実質公債費比率(%)
・県内最大値…11.7
・県内平均…7.2
・全国平均…5.6
・県内最小値…1.3
・鎌倉市…1.3
前年度と同様に、県内平均よりも大幅に低い水準にあります。今後も将来の市民に多大な負担を残さないよう、適正な管理を行っていきます。

問い合わせ:財政課