しごと 市内企業の地域貢献「共に茅ヶ崎の未来をつくる」

市内には、「共に茅ヶ崎の未来をつくる」という思いで地域貢献に取り組む企業がたくさんあります。茅ヶ崎に本社を置き、長く地域に根差した企業の中から株式会社アルバック、第一カッター興業株式会社、株式会社茅ヶ崎技研の取り組みを聞きました。

●「茅ヶ崎Industry」
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■「アルフェス」で地域交流、避難所開放も
株式会社アルバック
経営企画室 企画戦略課 課長 蒋(しょう)自由さん

□どんな会社?
皆さんが日常的に使っているスマートフォンやゲーム機などの電子機器には、半導体が欠かせません。当社は、その半導体をつくるために必要な真空装置を開発・製造しています。
最近では、大阪・関西万博にも登場した純国産の量子コンピューターに使われている希釈冷凍機に加え、常温で長期保存できる血液の粉体化など、最先端分野へも挑戦しています。

□地域に貢献
2011年に市と防災協定を結び、風水害や地震による津波警報が発令された場合に避難所として社屋を開放することになっています。過去には、2019年の台風19号や今年7月の津波警報発令時に避難者を受け入れた経験があります。本社で行う「アルバックフェスティバル(アルフェス)」は、イベントを通して地域の皆さんと交流し、いざというときの避難場所として認知してもらう役割もあります。
また、市内の小・中学生や高校生を中心に「真空実験教室」を行っています。科学に興味を持つ子どもが増え、未来の科学技術の発展に貢献できたり、将来アルバックで働きたいと思ってもらえたら嬉しいです。

◇ULVAC Festival2025 つながるひろがる 真空の輪
工場見学、真空実験、地元団体による生演奏などのステージイベント、海外文化体験、健康体験エリア、縁日、社員食堂体験、キッチンカーなど盛りだくさん。
日時:11/15(土)10時~15時
場所:アルバック茅ヶ崎本社・工場(萩園2500)
※JR茅ケ崎駅北口と会場間の無料送迎バスあり

■安全と幸せの「きいろ」が帽子やベンチに
第一カッター興業株式会社
会長 髙橋正光さん

□どんな会社?
「カッター」という社名のとおり、「物を切る」仕事をしています。水道工事のために道路を切ったり、建物の解体・改修で柱や壁を切ったり、高速道路や空港の滑走路などの大きな社会インフラまでも手掛けています。お客さまの要望に応じて、「切る」「削る」「洗う」「剥がす」「はつる※」といった作業にマルチに対応できることが当社の強みだと思います。
※コンクリートなどを削り取ること

□地域に貢献
「茅ヶ崎で根付いていこう」と創業した当時から、社員の多くが茅ヶ崎市民です。社員が茅ヶ崎に住むことで、まちづくりに貢献できると考えています。
黄色い帽子の寄贈は、市が小学1年生に無償提供していた通学帽子を保護者負担とする方針を示したことがきっかけでした。「なんとかしたい」という使命感が湧き、当社のコーポレートカラーである黄色と「子どもの安全を守る」という目的が結びつくことから、すぐに市へ寄贈を申し出ました。また、第一カッターきいろ公園(中央公園)の黄色いベンチは、社員の提案で「幸せを呼ぶ黄色いベンチ」として地域の人々の憩いの場になればという思いを込めて設置しました。

■少年野球リーグへ、ボールにエールを込めて
株式会社茅ヶ崎技研
代表取締役社長 市川信治さん

□どんな会社?
茅ヶ崎を拠点に、真空関連装置の機械設計を中心に請け負っています。また、工場で使われる機械をどのように配置すれば効率的に作業できるかといったプラント設計なども幅広く行っています。
当社の強みは「人を育てること」。未経験で入社した社員も多く、キャリアを積んだ後、独立する選択もできるようにしています。「茅ヶ崎技研出身の人材」として外部で活躍してくれたら、それが会社の信用にもつながり、さらに業界全体を盛り上げる一助になればと思っています。

□地域に貢献
創業35周年にあたり、地域に何か貢献したいと考えていました。少年野球リーグに関わっている社員から話を聞き、少しでも少年野球の活動を支援したいと思い、ボールを寄贈することにしました。今後は野球だけでなく、家族みんなが楽しめるようなダンスや地域イベントなども企画できたらいいですね。

問合せ:産業観光課
【電話】81-7144