- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県逗子市
- 広報紙名 : 広報ずし 2025年6月号
海の家の建設も始まり、逗子も夏を迎える準備に動き出す時期になりました。
さて、今月は地域医療の特集です。逗子市が総合的病院誘致に取り組んできた経緯は1984年に遡ります。この間に、市民の願いである誘致計画は4度断念せざるを得ない状況となり、今日に至ります。
2023年度から「逗子の地域医療検討会」を設置し、市民と医師会と市の話し合いの場を設け、検討を重ねてきました。この40年の間に社会環境は大きく変わり、病院の置かれている状況も激変しています。今は医師・看護師などの人員確保に大変な苦労をする状況で、看護学校でも定員割れが起こり大きな問題になっています。
そこで逗子市では、これまでと同じ総合的病院の誘致ではなく、今ある地域の医療に加えて、新たな地域医療の在り方を模索する方向にかじを切りたいと考えています。幸い近隣には救急搬送に対応できる病院が複数あり、比較的救急要請が受け入れられやすい恵まれた環境にあります。医師・看護師不足が予想されるこれからの社会において、皆さんのご意見をお聞きしながら、逗子ならではの安心できる地域医療を目指してまいります。
逗子市長 桐ヶ谷 覚