文化 いろいろ!森林えびなの生きもの(1)

生物多様性への理解を深め、自然を守る意識を高めることを目的に昨年9月から約2カ月間、麻布大学と協働で「デジタルえびな生きもの大調査2025」を実施しました。ことしの調査では1940件633種の観察記録が集まりました。ご協力ありがとうございました。市内で発見された昆虫や魚、植物、鳥などを紹介します。

■生物多様性ってなに?
生物多様性とは、いろいろな個性を持つ生きものたちがさまざまな環境で互いの個性を生かしながらつながり合っていることをいいます。生物多様性には、「さまざまな自然環境があること」「さまざまな種類の生きものがいること」「同じ種類の生きものの中にもさまざまな個性があること」の3つの要素があります。

■いろいろな地形にいろいろな生きもの
海老名市は神奈川県のほぼ中央に位置しています。西端には南北に相模川が流れ、市の中央部を南北に縦断する通称相模横山九里の土手によって丘陵地帯と豊かな水田地帯に分かれています。地形によって生きものの生息地が異なります。

■市街地
住宅街や街路樹、道端、公園など。昆虫類や鳥類、鋏角類、シソ科などの植物などが見られます。

▽ニホンカナヘビ
日本固有種。平地・草むら・庭先などに生息し、ブロック塀の上で日光浴をすることも。

▽ハナグモ
草木の葉や花の上で脚を開いて静止し、チョウやハエ、アブなどを捕食する。4月~10月ごろに見られる。

▽キタキチョウ
成虫で越冬し早春から見られる。花の蜜を吸う虫で、植物の花粉を運ぶ役割も担う。

▽ホトケノザ
葉を仏の台座、花を仏に見立ててこの名が付いた。筒状の花が長く、底に蜜がある。

■水辺
水田や河川、公園の小川など。魚類をはじめ、両生類や甲殻類、鳥類、昆虫類などが見られます。

▽コイ
日本各地で見られる。池・沼、大河の下流域に多い。藻類や水草などを泥と一緒に口に入れ、吐き出しながら食べる。

▽モクズガニ
河川に生息。甲羅は丸みのある四角形で、平たく滑らか。腕節から掌部(しょうぶ)にかけて長い軟毛で覆われている。

▽ダイサギ
シラサギ類とよばれる3種の中で最大。ほかの2種はチュウサギとコサギ。大きな食べ物も丸飲みできる。

▽ニホンアマガエル
体は比較的太く、背はほぼ平たい。4月~7月に水田や池、水たまりなどの浅い水辺に卵を産む。

■森林
大きな公園や古墳、寺社などの林・森林など。鳥類や菌類、春や夏には多くの昆虫が見られます。

▽コゲラ
スズメ大の小さなキツツキ。白と褐色のだんだら模様の羽根が特徴。街路樹でも見られる。

▽アオジ
黄色い小鳥だが、頭が緑がかっていて、昔は緑色を青色と言っていたのが名前の由来。「ヂッ」と強く鳴くのが特徴。

▽カワラタケ
傘の表面に短い毛が生えている。厚みはないが、革のように強い。

▽コフキサルノコシカケ
1年を通じて広葉樹から生えて、白く腐らせる。傘は半円形、胞子がココアの粉のように表面に積もっていることも。